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『希望の国』は“園子温らしさ”を裏切る!俳優・村上淳も感嘆した覚悟と決意!

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園子温監督について語った村上淳
園子温監督について語った村上淳

 12日、シネマート六本木で映画『希望の国』試写会が行われ、出演者の村上淳が本作のメガホンを取った園子温監督について語った。

映画『希望の国』トークイベント フォトギャラリー

 本作の舞台は東日本大震災から数年後の20XX年、架空の都市・長島県。マグニチュード8.3の地震と、それに続く原発事故によって、人生が一変させられてしまった家族の姿を描き出している。原発、放射能の恐怖というテーマに真正面から取り組んだ本作は、国内ではなかなか出資者が集まらず、イギリス、台湾などの外国資本を受けてようやく完成にこぎ着けた。

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 そんな園監督の覚悟が詰まった本作について、村上は「少なくとも僕は映画の力を信じています。スクリーンには社会的なことや時代が映るべきだと思う。(そういう意味で)園監督は生半可な覚悟で撮っているわけではないし、身を削っている。そういう監督は信頼できる」と明かす。

 園監督の作品といえば、手持ちカメラなどを使用した躍動感あふれる画面、そしてエログロに代表される突き抜けた題材といったものが特徴として挙げられる。だが本作ではそういった手法を封印。そのことについて村上は「今回は、現場にドンっと三脚が座っていて。『お!』と思いましたね。これはもう(映画撮影の)王道中の王道ですよ。僕はさすがだなと思いました。世間が思う『園子温らしさ』をいい意味で裏切ろうとしているわけでしょ。それは勇気がいることだから」と感心した様子だった。

 「改めて園子温監督は詩人だなと思いますね。監督自身がインタビューで言っていますけど、被災地にカメラを持ち込まなかったら、きっと何十年後に後悔するだろうと。そんな切実さを感じて、かつ攻めようとしている監督がいるのに、後ろを振り返ったら俳優がいないと話にならんでしょ。そういうときは『大丈夫、俳優はここにいますから』と言える俳優でいたい」と映画俳優としての決意を語る村上であった。(取材・文:壬生智裕)

映画『希望の国』は10月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開

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