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園子温、故・若松監督の遺志を継ぎたい…「最後の闘う映画監督」と哀悼

園子温、故・若松監督の遺志を継ぎたい…「最後の闘う映画監督」と哀悼
若松監督との思い出を語った園子温

 園子温監督が東日本大震災の被災地で取材を重ねて作り上げた映画『希望の国』の初日舞台あいさつが20日に都内で行われた。登壇した園監督は17日に亡くなった映画監督の若松孝二さんについて「惜しい人を亡くした。最後の闘う映画監督。社会にたてついて批判して、一生懸命闘った監督というのは、日本では若松さんひとりだった。(若松監督の)遺志を継いでいきたいし、若松さんの燃える闘魂を(自分にも)注入したいなと思っている」とその早すぎる死を悼んだ。

 本作は東日本大震災から数年経った日本の架空の町が舞台。ある日再び大地震が発生し、それに続く原発事故によって、人生が一変させられてしまった家族の姿を描く。9月に開催された第37回トロント国際映画祭では最優秀アジア映画賞を受賞した。また、気仙沼市の被災した建物を劇場として使用し、10月5日から7日まで行われた無料上映の映画祭「三陸映画祭 in 気仙沼」ではクロージング作品に選ばれ、ジャパンプレミアを行っている。

 園監督は、トロント映画祭での快挙を振り返り「この映画はいちげんさんお断り映画。日本人のために作ったので、ここ(日本人なら当然知っていること)はいいと思うところは省略した。なので(海外で)すごく評価されて、賞までいただけてびっくりしました」と率直な感想を語った。

 また、この日の園監督は親交のあった若松監督について熱心に語り、「最近会ったばかりだったので今回の事は驚いた。若松監督は、次回作は東電を題材にした原発の映画を作る予定だった。僕の映画を観たら、『おまえこんなんじゃ甘いぞ。オレは東電を叩きのめす』と言うんじゃないかな。それをぜひとも作っていただきたかったし、(自身の作品より)もっとシビアな原発映画を撮っていたのでは」と故人との思い出を明かしていた。

 この日の舞台あいさつは出演者の夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵、清水優、梶原ひかり、でんでんも登壇。今作がフランス、ドイツ、イギリス、台湾での配給が決定していることについて主人公を演じた夏八木は「本当にうれしい。言葉の違いを超えて、通じるものは通じると感じた」と晴れやかな笑顔で語っていた。(古河優)

映画『希望の国』は全国公開中


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