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都知事辞任を表明した石原慎太郎、映画イベント登場も政治的発言避ける【第25回東京国際映画祭】

都知事辞任を表明した石原慎太郎、映画イベント登場も政治的発言避ける
映画イベントに出席した石原慎太郎

 昨日、東京都知事辞任を表明し、新党立ち上げを示唆した石原慎太郎が26日、自書の映画化で48年ぶりに映画出演する『青木ヶ原』舞台あいさつに登場。政治に関する発言は避けた。

 この日、勝野洋、矢柴俊博、メガホンを取った新城卓監督と共に舞台あいさつに出席した石原。政界だけでなく、日本中を驚かせた衝撃発表の翌日だけに、石原の発言に注目が集まったが、政治的なことには一切触れず、それを察した新城が「(石原をちらっと横目で見ながら)昨日はどこかで大きな爆弾が投下されたようで、おかげさまでこんなに多くの方々が来てくれた」と会場の笑いを誘った。その間、石原は終始ごきげんの様子で、「そんなもんなくても来てくれたよ」と発言した。

 くしくも都知事役でスクリーンに登場する石原は、完成した映画を観て、「新城監督と組むのは3本目になるけれど、腕を上げたね。とってもいい映画ができました。ただ唯一の欠点は、僕のセリフが少ないことだな」とジョークを飛ばし、それを受けて「石原さんの演技は日光(市)、つまり(現在の)今市(いまいち)ってとこかな」とおやじギャグの応酬に、会場はまたも笑いの渦に巻き込まれた。

 さらに今後の夢として、石原は「90歳で映画を2本撮りたい。1本は新城監督と一緒にオムニバスの沖縄物語を構想している。水野晴郎さんじゃないけど、映画って本当にいいもんだね」と今後の映画制作について言及。また、共に登壇した勝野は「日本一の霊山(富士山)を見ながらすばらしい映画が撮れた」と力強くコメントし、矢柴も「現場で映画を伝えていく『力』をものすごく感じた」と感無量の様子だった。

 石原の短編集「生死刻々」(文芸春秋)の中の一編「青木ヶ原」を映画化した本作は、山梨県青木ヶ原樹海を舞台にした異色の純愛物語。怪談をベースにしながら、はかなくも美しい男と女の愛の軌跡が魂を揺さぶる。(取材・文:坂田正樹)

映画『青木ヶ原』は2013年有楽町スバルほかにて全国公開予定


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