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コンペ選出の日本映画『黒い四角』は全編北京語!中国での上映に懸念【第25回東京国際映画祭】

コンペ選出の日本映画『黒い四角』は全編北京語!中国での上映に懸念
鈴木美妃、奥原浩志監督、中泉英雄

 24日、第25回東京国際映画祭コンペティション部門選出作品『黒い四角』の記者会見が、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、奥原浩志監督をはじめキャストの中泉英雄、鈴木美妃が出席。映画製作に立ちはだかる障壁を越えた映画人としての強い思いや、領土問題に揺れる中国での上映について言及した。

 本作は日本人監督による中国ロケ、全編北京語で作られたドラマ。尖閣諸島問題や竹島をめぐる領土問題など、外交問題が過熱報道されている昨今、同じコンペティション部門ノミネートの中国映画『風水』が参加辞退を申請しながらも、同映画祭で上映されたことについて、奥原監督は「すばらしい判断。映画監督が観てもらいたくない作品など作るわけがない。その思いをTIFF(東京国際映画祭)はしっかりくみ取ってくれたと思う」と製作者側の情熱を吐露。

 また、本作の中国での上映に関して、「今のままでは不可能。しかし、製作に携わった中国人プロデューサーが今、何度も却下されながらも、上映申請を続けている。いつか公開される日が来ると思っている」と国を越えた、映画に対する思いの広がりを語った。

 製作を行う上で苦労したこととして「低予算、自主制作という文化になじみのない中国で、なかなかこちらの意が伝わらなかった点は課題だった」と奥原監督。撮影での苦労は「やはり言葉の壁」と中泉は語りながらも、「カメラの前では(場所は)どこでも関係ない」と役者魂をのぞかせた。

 本作は、北京郊外の芸術家村を舞台に、空を浮遊する謎の黒い物体をめぐって登場する人たちのつながりを描いた恋愛ドラマ。映画のタイトルにもなっている黒い四角の物体について、奥原監督は「霊のような亡くなったものと、愛という二つのものを何かの形で表現したくて、抽象的なイメージとして作品の中に登場させてみた」と意図を明かした。(取材・文:桂伸也)

第25回東京国際映画祭は10月28日まで六本木ヒルズほかにて開催


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