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高岡蒼佑、故・若松孝二監督は大変なときに励ましてくれた恩人 涙をこらえて吐露

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弔問に訪れた高岡蒼佑
弔問に訪れた高岡蒼佑

 23日、青山葬儀所で執り行われた映画監督の若松孝二さんの通夜に参列した俳優の高岡蒼佑が、大変なときに励ましてくれた恩人であり、「(自分の)親父より親父らしい人かもしれない」と話す若松監督への思いを語った。

若松孝二監督の通夜、弔問に訪れた関係者

 高岡は、若松監督の遺作となった『千年の愉楽』(来春公開予定)に出演。彼が演じた三好は、自分の血をめぐる宿命から逃避するために、刹那的な行動に手を染め、やがて破滅していく激しさを内包した役柄。高岡は、本作での若松監督との出会いについて、「一人で戦っているやつがいるから面白いと言ってくれて。面白がって使ってくれました」と振り返る。

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 ツイッター騒動や事務所解雇、離婚騒動など、本業以外で周囲が騒がしくなった高岡に「今は大変かもしれないけど、いつでもスタンバイしてろ。スタンバイするのが役者だから」と励まし続けたという若松監督。そんな監督との思い出を語るたびに、高岡の瞳には涙が浮かんできたが、それをこらえるようにポツリ、ポツリと言葉を発した。さらに「監督に会うときはいつも、照れくさそうな笑顔で、いつもお前は大丈夫だからと励ましてくれました」と付け加えた。

 若松監督の遺作となった『千年の愉楽』は、湯布院映画祭、ベネチア国際映画祭などで上映され、高岡も若松監督と一緒にその舞台あいさつに参加した。「最後に一緒にいられてよかった」と切り出した高岡は、「(自分の)親父より親父らしい人かもしれない」と付け加えた。

 そして最後に「一回、お別れはしてきたんで。落ち込まないで、前を向いてしっかりとやっていきたい」と語った高岡。亡き監督のためにも、俳優として生きていく決意を改めて固めた様子だった。(取材・文:壬生智裕)

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