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ナタリー・コール、父ナット・キング・コールとのデュエットを語る!

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(左)ソニア・ナッセリ・コール監督、(右)ナタリー・コール
(左)ソニア・ナッセリ・コール監督、(右)ナタリー・コール

 ナット・キング・コールの娘として生まれ、数多くのグラミー賞を受賞してきた歌手ナタリー・コールが、自身が楽曲を提供した新作映画『ザ・ブラック・チューリップ(原題) / The Black Tulip』について、ソニア・ナッセリ・コール監督と共に語った。

 同作は、アフガニスタンのカブールに住むマンスーリ一家は、アーティストや詩人が集まるようなレストランをオープンして、ローカルの詩人やアフガニスタンに駐屯する米軍たちに、ワインやティーを食事と共に提供していた。だが、米軍と敵対するタリバン勢力が、米軍と親しくするマンスーリ一家の友人や家族に制裁を加えていこうとするドラマ作品。ソニア・ナッセリ・コールはメガホンを取っただけでなく、脚本兼主役も担っている。今作は、アフガニスタンの代表作として第83回アカデミー賞外国語映画賞にエントリーされた。

 まず、ナタリー・コールとソニア・ナッセリ・コール監督の接点について、ソニア監督は「わたしがナタリーと知り合ってから、およそ18年が経つかしら。もう、親友と言える存在なの! この映画の製作のきっかけは、わたしが立ち上げたアフガニスタン・ワールド・ファンデーションに彼女に参加してほしいと訪ね、それから彼女にこの組織の役員になってもらったことなの。もちろん、親友として苦労話をした際に、彼女にもわたしがこれまでアフガニスタンに住んでいた頃の体験や、アフガニスタンの避難民ために戦ってきたことを話したわ。だから、タリバン勢力が支配し始めた頃も、彼女はよくわたしの話を聞いていたの。そのため、わたしが書いた脚本も最初に見せたのがナタリーだった」と製作経緯を明かした。また実際にアフガニスタンで撮影したときも、ナタリーの言葉が支えになったそうだ。

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 ナタリーは、アカデミー賞外国語映画賞の選考のために行われたこの映画の試写会で、アフガニスタンの大臣や一般客の前で曲を披露したそうだ。「2010年に、情勢が不安定なカブールのタリバン勢力に囲まれたシアターで、およそ700人の観客と大臣を前にして、ナタリーは歌ってくれたの。わたしは、ナタリーに何も起きないようにと神に願っていたわ」とソニア監督が語ると、ナタリーは「当時ガードマンなしに、アメリカ人がホテルを出ることも禁じられていたわ。仮に外に出ても、アフガニスタンのローカルの人々の生活を写真に撮ることさえできなかった。もし仮に撮ったら、射殺されてしまうかもしれないくらい危険だったからなの。だから、常にアフガニスタンの人々から疑心暗鬼の目で見られていたし、それにわたしみたいな黒人が全く居ない環境だったから、余計に怖かったわ」と危険な体験をしたそうだが、それとは反面、アフガニスタンの学校など、安全な場所も訪れていたようだ。

 映画内では、素晴らしい歌を披露しているナタリーだが、以前父親ナット・キング・コールと歌ったデュエット曲「アンフォーゲッタブル」については「あのデュエットを作った後に、(多くの批評家から)父親に敬意を表していない、不快だ、さらにミュージック雑誌R&Rでは、わたしの記事の横に人が首をつっている漫画が描かれていて、亡くなったわたしの父をよみがえらせるみたいな皮肉な記事が書かれていたんだけれど、一週間後に実際に曲が発売されると、メタリカの曲を抜いて、全米No.1のソングになったの!」とあの夢のコラボも批判した人々を見返してやったそうだ。

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 最後にソニア監督は、18年前にある友人を介してナタリーを紹介してもらい、同じラストネームであることで共感を持って友人になったそうだが、なんとナタリーが歌手であることを、その当時全く知らなかったと明かした。ナタリーと一緒に食事していた際に、なぜいろいろな人たちがナタリーにサインを求めてくるのか不思議に見ていたそうだが、後でナタリーが有名な歌手であることを知ったそうだ。映画は、普通の暮らしを願って過ごそうとするアフガニスタンの人々と、理不尽な襲撃を繰り返すタリバン勢力が対照的に描かれ、興味深い作品になっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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