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震災報道で遺体を映さなかったことが映画制作のきっかけに…「踊る大捜査線」コンビが挑んだ3.11

震災報道で遺体を映さなかったことが映画制作のきっかけに…「踊る大捜査線」コンビが挑んだ3.11
『遺体 明日への十日間』を制作した「踊る大捜査線」コンビ-左から君塚良一監督、亀山千広プロデューサー

 24日、有楽町の日本外国特派員協会で映画『遺体 明日への十日間』外国人記者向け英語字幕付き試写会&記者会見が行われ、君塚良一監督と、フジテレビ常務取締役の亀山千広プロデューサーが、外国人記者からの質問に応じた。

 東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材とした石井光太のルポルタージュを基にした本作。会場に集まった外国人記者たちは、「踊る大捜査線」シリーズを手掛けた亀山と君塚が、震災をテーマにしたストイックな作品を作り上げたことに興味津々な様子。

 中には「今までの作品は、社会的なメッセージ性があるわけではないように見えたが、なぜ本作で変わったのか?」という質問も飛び出し、亀山も「まさにおっしゃる通り」と思わず苦笑い。「わたしはテレビ局の人間。テレビ局には報道というセクションがあり、ジャーナリスティックな側面を持っている。そこの映画部門を預かる以上、3.11は避けて通れないと思ったし、作らなければいけないと思った」と本作制作の背景を明かした。

 さらに、「テレビ局制作の映画だが、遺体が映し出される本作を制作する上での障害はなかったのか?」という質問に、「一番の障害は僕の気持ちでした」と語った亀山。その理由として、「わたしのいるフジテレビを含めて、メディアは(震災の報道で)遺体を映さなかった。日本のメディアはそれを決断しました。しかし一方で、それは真実を伝え切れているのかという気持ちもありました。それは遺体を見せたいという意味ではありません。そこで報道部のトップに相談したんですが、『ぜひやってくれ。自分も気にはなっていたがやれなかった。もしそれがフィクションとして成立するならやってくれ』と言われ、決断しました」と振り返った。

 そして、「地上波で放送予定は?」という質問には、「本作は伝えたい、忘れないがテーマ。地上波で放送できるように働きかけたい。実際に関係者が何人も観てくれていますから」と今後の地上波放送も視野に入れていることを明かした。(取材・文:壬生智裕)

映画『遺体 明日への十日間』は2月23日より全国公開


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