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柳葉敏郎、故郷の秋田にサプライズ凱旋!出演した映画『遺体 明日への十日間』への想いを語る

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あきた十文字映画祭での様子(左から君塚良一監督、志田未来、柳葉敏郎)
あきた十文字映画祭での様子(左から君塚良一監督、志田未来、柳葉敏郎)

 秋田県にて開催された「あきた十文字映画祭」で10日、映画『遺体 明日への十日間』が上映され、監督・脚本を務めた君塚良一、女優の志田未来が舞台あいさつに登壇。サプライズゲストとして、同作に出演している秋田県出身の俳優・柳葉敏郎が登場して、観客を沸かせた。

映画『遺体 明日への十日間』フォトギャラリー

 ふるさとでの上映のために東京から駆け付け、地元・秋田の観客に大拍手で迎えられた柳葉は、本作で遺体の照合を行う歯科医を熱演。「この作品は事実に忠実に描かれていると思います。撮影には常に使命感を持って臨みました。忘れてほしくない出来事ですし、俳優の立場でできることは何か……と考えてもいたので、監督に声を掛けていただけて良かったと思います」と作品への思いを語った。 

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 また、本作で次々に運ばれてくる遺体を前に呆然と立ち尽くしてしまう釜石市職員・照井優子を演じた志田は、「この作品に参加させていただけてよかった。人はどんなときでも、人の優しさに触れて強くなるんだな、と改めて感じました。この事実は風化させてはいけないと心からそう思います」とあいさつ。「本当に悲しく、辛い現実の中でも人間は強くいられるんだということを、この映画を通して改めて知っていただければと思います」と客席に語り掛けた。

 香川県で開催されたさぬき映画祭、あきた十文字映画祭と続けて舞台あいさつに立った君塚監督は、「この作品を観た方に、少しでも被災地に心を向けていただくことができれば……とそういう願いも込めています」と本作への熱き思いを吐露。「観ていてとても辛い作品になるとは思います。でも、本作で描かれているのは、どんなに苦しくても、そこに立ち向かう人間の良心です。それを感じていただけると嬉しいです」とメッセージを送った。

 君塚監督の思いのもと、西田敏行佐藤浩市ら、日本映画界を代表する俳優たちとスタッフが作り上げた本作。収益はすべて、東北の被災地に寄付される予定だという。(編集部・森田真帆)

映画『遺体 明日への十日間』は2月23日より全国公開

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