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若松孝二監督は晴れ男だった…さわやかな晴天の中、遺作『千年の愉楽』が公開

若松孝二監督は晴れ男だった…さわやかな晴天の中、遺作『千年の愉楽』が公開
若松監督の遺作の舞台あいさつに登壇した出演陣 - 左から、染谷将太、高良健吾、佐野史郎、寺島しのぶ、高岡蒼佑、井浦新

 故・若松孝二監督の遺作となった映画『千年の愉楽』が9日、テアトル新宿で初日を迎え、寺島しのぶ、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太、佐野史郎、井浦新らメインキャストがそれぞれ若松監督への思いを口にした。

 昨年10月17日、交通事故により逝去した若松監督最後の作品となった本作。万雷の拍手で迎えられた寺島は「こんなに多くの方に来ていただいて、若松監督は喜んでいらっしゃると思います。この作品はわたしにとって特別な宝物です」と感無量の表情。一方の井浦はネクタイ姿。「どんな舞台あいさつでもネクタイをすることはないんですが、僕にとって『千年の愉楽』が公開される映画館は聖域のような場所。若松監督に見られたらきっと怒られると思うけど、あえて着てしまいました」とあいさつした。

 この日は司会者を置かず、キャスト陣だけで登壇。冒頭は沈黙の間が生まれることもあったが、その雰囲気を察した佐野は「なぜこういう間が開くのというと、ここに監督がいないから。きっと若松監督は『佐野、お前は若松組も古いんだからちゃんと仕切れよ』と言われるんでしょうね。はい、わかりました」と天国の若松監督に語りかけ、この日の司会役を買って出ていた。

 今回、念願の若松作品への参加となった染谷。中学生だった14歳のときには『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』への出演を熱望し、オーディションを受けたというが、「役に対してこぎれいすぎるからという理由で駄目だったんですよ」と告白。しかし今回は若松監督直々に「よし、出ろ」と言ってもらえたとのことで、「本作の撮影が19歳。5年越しに実現できて幸せでしたね」と振り返った。

 生前は「今度の作品はちょっといいんだよ」と満足そうにしていたという若松監督。井浦が「若松監督は晴れ男だった」と明かした通り、この日の初日はすっきりとした晴れ模様だった。(取材・文:壬生智裕)

映画『千年の愉楽』はテアトル新宿ほかにて全国順次公開


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