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ニコラス・ケイジが声優に挑戦した先史時代のアニメ『ザ・クルーズ』

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(左から)クリス・サンダース監督、カーク・デミッコ監督
(左から)クリス・サンダース監督、カーク・デミッコ監督

 映画『リロ&スティッチ』のクリス・サンダース監督と、映画『キャメロット』で脚本を執筆したカーク・デミッコが、タッグを組んで共同監督を務めた話題の新作アニメ作品『ザ・クルーズ(原題) / The Croods』について語った。

 同作は、先史時代に巨大生物から逃れながら洞窟で暮らしていたクルーズ一家は、洞窟が落盤で崩壊し、新居を求めて未知の世界に出て行くが 、そこには険しい旅が待ち受けていたというアニメ作品。クルーズ一家の父親グラッグ役をニコラス・ケイジ、主人公の女の子イップ役をエマ・ストーン、母親ウガ役をキャサリン・キーナー、イップと恋に落ちるガイ役にライアン・レイノルズなどが声優を務めている。本作はドリームワークスが手掛けている。

 まず、共同監督のカークは「最初にアニメの企画アイデアとして、ドリームワークスからわずか1ページの概要を記したものを渡され、そこには先駆者となる知的な男と、全く時代遅れの男が、お互いの哲学で言い争うようなバディーコメディーが記されていた。当時、その企画をストップモーションとして話を膨らませて描く予定だったが、企画倒れになってしまった」と答えると、クリスは「僕が参加したときは、さらにその話が、先史時代に住む村の人々が、ある薬によって変化していく話となり、その一部はこの映画にも残されたが、まだかなり構成を変える必要があると思っていた。ところが、僕はすぐに『ヒックとドラゴン』の制作に入ったため、その間に彼に構成の変更を任せると、彼は洞窟を失った家族が旅に出るという発想を考えてきて、そこから話を膨らませていった」と製作経緯を明かした。

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 父親グラッグの声優を務めたニコラス・ケイジについてクリスは「ニコラスだけでなく、常に声優にはクリエイティブなアイデアを出してもらえるようなスペースを与え、クルーにもできるだけアイデアを残すように話しているんだ。1回のレコーディングのセッションは4、5時間掛かったりするので、その間に映画内のシークエンスを通して、声優やクルーからアイデアを出してもらい、その場で変更したりもしている。そんなアイデアの中から生まれたのが、父親グラッグが、娘イップを驚かせようと、あらゆる新開発のアイデアを彼女の前で披露するところで、あれは皆が出したいろいろなアイデアを、ニコラスがまるでワンマンショーのように演じてくれた」と明かした。

 クルーズ一家が道中で遭遇する特徴のある動物について「僕らは、グラッグ一家が旅で見るもの何もかもが新鮮であるように、観客にも同じ体験をしてもらうため、地球にいる動物とは意図的に違った体型をした空想上の動物を作り上げたんだ。当初は、僕らは全て空想上の動物にするつもりだったが、やはり2、3匹の動物は実際に地球にも存在する動物に似せることで、観客にも親しみが湧くように務めたんだ」とクリスが答えた。トラに似た動物などがそうらしい。

 映画は、何事にも興味津々で反抗的な主人公イップが、父親のたくましさを通して、家族の大切さを学んでいく過程が興味深い映画に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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