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村上隆、初監督作品『めめめのくらげ』に込めた思いを語る!

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初の監督を務めた現代美術家・村上隆
初の監督を務めた現代美術家・村上隆

 20日、現代美術家・村上隆が、アップルストア銀座で行われたトークイベント「Meet the Filmmaker」に出席し、自身が監督および原案とキャラクターデザインを手がけた映画『めめめのくらげ』の見どころや作品への思いを語った。

映画『めめめのくらげ』場面写真

 世界で活躍するポップアーティストの村上が初監督作品として作り上げたのは、実写とCGが合成されたファンタジー映画だった。「最初はセルルックのアニメ作品を作ろうと思っていたのですが、アニメ制作の大変さが分かり、色々な人のアドバイスを受け、実写も取り入れようということになったのです」と村上は経緯を語る。

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 「最初の世界観のイメージは、水木しげるさんの『悪魔くん』や『河童の三平』なんです」と語った村上。当初はテスト的な作品を作ろうと思っていたのだが「(デヴィッド・リンチの長編デビュー作である)『イレイザーヘッド』を例えに出されて、最初に作る作品は監督にとって重要だと教えられ、自分らしいものを作ろうと思ったんです」と語り、1000カット近くのCG映像やキャラクター、ストーリーなど細部までこだわったことを明かした。

 制作に2年以上の歳月を費やしたことによって、村上は「なぜこの作品を作らなければいけないのかということを自問自答した」と述べ、その答えを「震災後の混沌とした状況が、自分が子どもの頃に経験した公害問題やその他の絶望感に似ていたので、この思いを今の子どもたちに伝えていけるのではないかと思った」と位置づけた。

 「僕はスティーヴン・スピルバーグの『未知との遭遇』を観たあと、それまで信じていなかったUFOの存在を信じるようになったんですよ」と笑顔で当時を振り返った村上。「この作品も親子で観てもらって『これは何だ!』って僕が感じたような気持ちになってもらえたら」と作品に込めた思いを語った。

 本作は、現代美術家・村上隆が、初監督を務めたCGと実写を融合させたSFファンタジー映画。東日本大震災後を舞台に、子どもたちにしか見えない謎の生物“ふれんど”との友情や絆を描いた物語。すでにパート2、3の制作も決まっている。(磯部正和)

映画『めめめのくらげ』は4月26日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開

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