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演劇界の寵児・高橋洋が語る、臼田あさ美とのあいだに生まれた夫婦としての空気感

演劇界の寵児・高橋洋が語る、臼田あさ美とのあいだに生まれた夫婦としての空気感
映画『桜並木の満開の下に』場面写真(写真真ん中が高橋洋) - (C) 2012『桜並木の満開の下に』製作委員会

 東日本大震災に伴う原発事故の後、避難生活を送る福島県双葉町の人々の姿を追ったドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』で注目を浴びた舩橋淳監督がメガホンを取った映画『桜並木の満開の下に』に出演している俳優の高橋洋が、作品への思いを語った。

 震災後の茨城県日立市で撮影された本作は、突然の事故で最愛の夫を失った、ヒロイン・栞(臼田あさ美)と、事故を起こした青年・工(三浦貴大)との関係を「さくら名所100選」に選ばれた日立市平和通りの桜並木と共に美しく描き出す。高橋は不慮の事故で命を落としてしまう、栞の夫を演じている。

 1992年、早稲田大学演劇研究会において劇団東京オレンジを立ち上げ、卒業後は蜷川幸雄が主宰する「ニナガワ・スタジオ」で数々の舞台を踏んできた高橋。映画と舞台との違いを尋ねると「舞台で夫婦を演じるときは、稽古を重ねていくうちに自然と信頼関係も出来上がってくる。でも映画の場合は、ほとんどその場で夫婦の空気感を作り上げなければならないので、本番を迎えるまではとても不安でした」という。

 だが本番当日、臼田との短いやり取りの中でその不安は消し飛んだそう。「桜並木の下を、臼田さんと二人で歩くシーンだったんですが、ふと彼女に触れた瞬間にほっとするような、特別な空気を感じることができました」と話す高橋の言葉通り、桜の下を歩く二人は幸福に包まれているように見える。

 優しい夫に見守られた栞の姿があったからこそ、夫を亡くした彼女のとてつもない絶望がスクリーンからリアルに伝わってくる。「夫としての視点からつい観てしまいましたね」と話した高橋は、「脚本を読んだときは、栞と事故を起こした青年・工との関係に納得がいかない部分が多かった。でも完成した映画を観たとき、とても温かな気持ちで二人を見守ることができました。これは、臼田さんと、工を演じた三浦君の演技がそうさせてくれたんだなと思っています」と完成した作品に自信をのぞかせた。

 「この作品のストーリーはとてもシンプルですが、共感できるところはたくさんあるはず。心に大きな傷を負った人間がどのようにしてまた歩き出していくのか、そして誰かと生きるとはどういうことかについて、作品を見終わった後に話を交わしてほしいです」と作品への思いを語った高橋。ロケ場所の提供、エキストラ出演、炊き出しなど、地元を愛する日立市民の惜しみない協力のもと撮影が行われた本作には、震災で町や家、友人など大切なものを突然失った人々の再生への希望が詰まっている。(編集部・森田真帆)

映画『桜並木の満開の下に』は今月13日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開


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