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「脱原発」を掲げた選挙から何が見える?想田和弘監督『選挙2』予告編公開!

「脱原発」を掲げた選挙から何が見える?想田和弘監督『選挙2』予告編公開!
子どもたちの姿が印象的な『選挙2』予告編 - (C)2013 Laboratory X,Inc.

 事前の打ち合わせや台本作りといった、予定調和を生み出す要素を排したドキュメンタリー「観察映画」シリーズで世界的な評価を受ける、想田和弘監督の最新作『選挙2』の予告編が公開された。

 同作は想田監督が、「観察映画」1作目として手掛けた映画『選挙』で追った「山さん」こと山内和彦氏に再びカメラを向けた作品。政治の素人ながら、自民党公認の候補者として2005年秋の川崎市議会議員補欠選挙を戦った山内氏が、東日本大震災直後の2011年4月1日に告示された統一地方選挙に、「脱原発」を掲げて再出馬する様子を追う。

 映像内に響く山内氏の息子・悠くんの泣き声と重なる、震災直後の日常を切り取った映像が印象深い予告編。『選挙』では、過酷なドブ板選挙に挑む山内氏を「観察」することで、日本の選挙の実態を浮き彫りにした想田監督が、同作では全く違った視線から日本の現実を切り取ったことがうかがえる。

 市議会議員を務めた後、「主夫」をやっていたという山内氏が今回戦うのは、選挙カーに事務所、タスキ、握手もないドブ板封印の選挙戦。『選挙』の後、『精神』『Peace ピース』『演劇1』『演劇2』など観察映画の傑作を次々と発表した想田監督も、これには「何を撮れというのだ?」と悩んだという。

 それでもカメラを回し続けた想田監督と、『選挙』を経たゆえにカメラを意識せざるをえない山さんほか周囲の人々。次第に想田監督と撮られる人々の摩擦は高まり、監督自身も「僕は自分の存在を消し去る努力を放棄した」というほどに、「状況」に巻き込まれていくことになる。これまでの観察映画以上に全編にわたって監督の存在がにじみ出た、また新たなスタイルを見せる観察映画としても楽しみな一本だ。(編集部・入倉功一)

映画『選挙2』は6月にシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開


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