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牛殺しの大山倍達にイタリア人もびっくり!『みなさん、さようなら』ウディネ映画祭で「ブラボー!」の嵐

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『みなさん、さようなら』中村義洋監督がサイン攻め
『みなさん、さようなら』中村義洋監督がサイン攻め

 中村義洋監督『みなさん、さようなら』が現地時間24日、イタリアで開催された第15回ウディネ・ファーイースト映画祭で上映された。同作品が海外で上映されるのは初めて。中村監督も現地入した。

映画『みなさん、さようなら』フォトギャラリー

 同作品は久保寺健彦の同名小説が原作で、ある事件によって団地から一歩も出ないで生きると決めた主人公・悟(濱田岳)の成長物語。撮影に協力してくれる団地がなかなか見つからず一度は製作を断念しかけたが、脚本も手掛けた中村監督らの情熱によって実現した。

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 上映前、中村監督は舞台あいさつに立つと「3つ、最初にお伝えしたいことがあります」と切り出した。「1つは団地という場所を舞台。2つ目は80年代の設定でファッションがダサいですが、当時そのままです。そして3つ目は極真空手の大山倍達が出て来ます。日本の今の若者は知らない人も多いのですが、実在した人物です。彼は牛に勝ちました。指でコインを潰せます」と説明すると、場内は「まさか」と言わんばかりの失笑が漏れた。

 しかし劇中、大山が牛と闘った実際の映像が流れると観客は大爆笑。さらに悟が、クライマックスで大山仕込みの技を駆使してピンチを切り抜けるシーンでは拍手が沸き起こったほどだ。そうした中村監督の“前フリ“が観客の心をしっかり掴んだようで、終わってみれば「ブラボー!」の嵐となった。

 上映後、中村監督は「ビックリしました。すごい熱気で、こんなに事になるとは思ってもなかった」と次々とやってくるサイン&記念写真の要望にてんてこ舞い。続けて「2009年に僕の特集上映で『フィッシュストーリー』などを観た人が本作をどう思ったのか? テイストが違うので、ぜひ話を聞いてみたい」とウディネの人たちとの交流を楽しみにしているようだ。

 なお今回、同映画祭では三木聡監督『俺俺』、宮藤官九郎監督『中学生円山』、中田秀夫監督『クロユリ団地』とくしくも、昨今の“団地映画“が出そろっており、「ダンチ」という言葉と空間に現地の人も高い関心を示している。(取材・文:中山治美)
 
映画『みなさん、さようなら』は5月11日より広島シネマモードと三重・新富座、5月18日より神奈川・川崎アートセンターにて公開

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