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どちらも同じ人間…北朝鮮VS韓国スパイ戦を通じて伝える監督の思い

どちらも同じ人間…北朝鮮VS韓国スパイ戦を通じて伝える監督の思い
同作に込めた思いを語ったリュ・スンワン監督

 ベルリンを舞台に北朝鮮と韓国の激しいスパイ戦を描き、韓国では700万人以上を動員したという映画『ベルリンファイル』公開に合わせ、監督のリュ・スンワンが来日、18日に都内で行われたトークショーに出席した。当日は外交や軍事問題に詳しいジャーナリストの黒井文太郎氏、木村元彦氏も登壇した。

 爽快なアクションとシリアスな政治問題を両立させた監督のバランス感覚に、賞賛の声を寄せた黒井氏と木村氏。率直な意見が交わされる中、木村氏が「北朝鮮の人物を描く際、映画ではよく体制に支配されたロボットのような人物として描写されることが多いが、この映画ではそうではなかった。北のカップルが主人公であるという点が優れている」と感想を述べると、リュ監督のトークにもが然、熱が入り始める。

 リュ監督は「ある信念や忠誠心というものを否定するつもりはないが、それが人生の全てと思っていた人(主人公)が、何かのきっかけで、人生にもっと大切なものがあると知ったときどうなるか。その心の過程が描きたかった」と同作について説明。「北も南も同じ人間。同じ血と同じ感情が流れていることを忘れたくない」と力を込めた。

 ハ・ジョンウ(『哀しき獣』)、ハン・ソッキュ(『シュリ』)、チョン・ジヒョン(『猟奇的な彼女』)ら実力派俳優が、陰影のある人物を熱演する本作。ハン・ソッキュは、やはり北朝鮮と韓国の諜報部員同士の争いとドラマを描いた1999年の映画『シュリ』に主演。リュ監督はソッキュの起用後に「この作品は『シュリ』の10年後を描いたもの、という見方もできるかもしれない」と気づいたという。

 例え話として「『シュリ』の主人公が、愛する人がスパイだと知って傷心し海外に旅立つ。だがその外国の地で、再び自分とそっくりの北の人間と出会ったら、そのときお互いは何を思うか。そういう見方もできると思った」と語るリュ監督。そして「朝鮮半島の問題というと、政治的なイメージが先に立つが、人と人とが理解しようとすることで解決できることもある。(本作は)スパイが暗躍する国際的アクションであると同時に、個人と個人の出会いの物語でもある。そんな映画にしたかった」と本作と両国への思いを明らかにしていた。(取材/岸田智)

映画『ベルリンファイル』は7月13日より新宿ピカデリーほか全国公開


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