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ネルソン・マンデラ氏が危篤状態 南アメリカ政府が発表

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ネルソン・マンデラ氏
ネルソン・マンデラ氏 - Per-Anders Pettersson / Getty Images

 南アフリカで反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率い、ノーベル平和賞を受賞した南アフリカ元大統領のネルソン・マンデラ氏(94歳)が危篤状態であることを南アフリカ政府が23日に発表した。

 マンデラ氏は、昨年の12月から肺の感染症で入退院を繰り返し、今月8日に感染症が再発、南アフリカ共和国の首都プレトリア市内にある病院に入院していた。そして23日、現大統領のズマ氏が、同病院の医師からマンデラ氏が「この24時間で危篤状態に陥った」と説明されたことを受け政府が発表するに至った。

 反アパルトヘイト(人種隔離)闘争を率いたマンデラ氏は、政治犯として刑務所に27年収監され1990年2月に釈放。その後、1994年に大統領に就任。1993年にはノーベル平和賞も受賞しており、民主主義の英雄として国民から敬愛されている。またそのドラマチックな半生はたびたび映画でも描かれ、『マンデラの名もなき看守』のデニス・ヘイスバートや『インビクタス/負けざる者たち』のモーガン・フリーマンが不屈の精神を貫くマンデラ氏を演じており、その役を通じマンデラ氏の功績は世界中の若い世代にも認知されている。 
 
 マンデラ氏は現在も危篤状態が続いており、予断を許さぬ状況だという。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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