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宮崎駿アニメの魅力とは…? ディズニー / ピクサーのトップが語る

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宮崎駿作品の魅力を語ったジョン・ラセター
宮崎駿作品の魅力を語ったジョン・ラセター

 ディズニー / ピクサー最新作の映画『モンスターズ・ユニバーシティ』の公開を記念して、同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めるジョン・ラセターが来日し、大親友だという宮崎駿作品の魅力を語った。

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 くしくもこの夏は、ディズニー / ピクサーの『モンスターズ・ユニバーシティ』と、スタジオジブリの『風立ちぬ』が同時期に公開。興行面で宮崎監督はピクサーにとってのライバルともいえる存在になったが、ラセターは開口一番「日本はわたしの敬愛する映画監督・宮崎駿さんの住む国です。来日できて、とてもうれしく思います」とあいさつすると、その後もライバル心をのぞかせることはなく、宮崎作品から受けた影響を語った。

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 「宮崎さんの映画にはハートがあり、エモーショナルなものがあり、美しさがあります」と持論を展開すると、「そしてもっと驚くべきことには、アイデアなりキャラクターなりイメージなりの何かしらに、必ず1つは独創的なものがあるんです。例えば、『となりのトトロ』のネコバスがそうですよね。また、『崖の上のポニョ』ではポニョが波の上を走っていますが、そんなのは普通の人には思い付きもしないことですよね。そうしたところが、わたしたちを刺激してくれるんです」と明かした。

 また、宮崎作品の特徴は「静かな瞬間を祝福していること」だと指摘すると、『ルパン三世 カリオストロの城』の冒頭シーンを解説。「フィアット550が走っていくときにタイヤがパンクする場面がありますよね。ジャンケンで誰がタイヤを交換するかを決めて、一人がタイヤを交換している間、もう一人は車の屋根に上がって空を見上げると、雲の動きを観察します。風が吹いて、草が揺れて……キャラクターが『平和だな』と言います。そして、急に車が走ってきて、次の瞬間にはカーチェイスになっている。それも、映画史上類を見ないほどに素晴らしいカーチェイスです。そうしたコントラストが本当に素晴らしいと思います」と熱弁を振るい、作品への愛を感じさせた。

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 「わたしたちが映画を作り始めたころは、お偉いさんたちから『もっと映画のスピードをアップしろ』と言われました。『じゃないと観客が飽きて、ポップコーンを買いに行ってしまうだろう』と。ですが、宮崎さんの映画を観た人ならば、それが間違っていることがわかります。ピクサーの作品がほかのアニメスタジオの作品と違うとよく言われるのは、宮崎さんの映画のように静かな瞬間を祝福して、なおかつハートがあるからだと思います」と宮崎作品のピクサー作品への影響を明かしていた。(編集部・福田麗)

映画『モンスターズ・ユニバーシティ』は全国公開中

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