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イタリアンホラーの傑作『サスペリア』のリメイク企画が中止に

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リメイク版のメガホンを取るはずだったデヴィッド・ゴードン・グリーン監督
リメイク版のメガホンを取るはずだったデヴィッド・ゴードン・グリーン監督 - Donna Ward / Getty Images

 ダリオ・アルジェント監督による名作ホラー『サスペリア』のリメイク企画が中止になってしまったようだ。メガホンを取る予定だったデヴィッド・ゴードン・グリーン監督がインタビューで明かしている。

 1977年に公開されたオリジナル版は、アルジェント監督が手掛けた「魔女3部作」の1作目として知られる作品。ヨーロッパのバレエ学校で次々に起こる謎の殺人事件と、その背後に魔女の存在があることを突き止める少女・スージーを襲う恐怖を描く。リメイク版では、映画『スモーキング・ハイ』を手掛けたグリーン監督が、共同で執筆した脚本を映画化する予定だった。

 グリーン監督は、Esquireのインタビューで「頭の中では完全に映画ができていた。準備はできていたんだ」とリメイクについてコメント。一方で「だけど僕の考えたバージョンでは、コストが掛かりすぎた」と予算の問題から、同企画が中止になってしまったことを明かした。

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 幻となった作品についてまたグリーン監督は、「オリジナルへ多大なリスペクトを込めていた」と説明。「名作オペラを再上演するようなものさ。元あったものをなくすのではなく、そこから影響を受けて、独自のユニークな体験を(観客に)もたらすものにしたかった」とくやしさをにじませている。

 一方でグリーン監督は、製作総指揮を務めた話題作『コンプライアンス 服従の心理』でメガホンを取ったクレイグ・ゾベル監督と、新しいホラー映画の企画に着手しているといい、「ちょうど彼が書いたホラー映画の脚本を読んでいるところなんだ。ぜひ映画化したいと思っている。かなり不気味でクールな作品だよ」と意欲を見せている。(編集部・入倉功一)

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