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『キャプテンハーロック』荒牧伸志監督、引退発表の宮崎駿監督がアニメ界に残したものを語る【第70回ベネチア国際映画祭】

『キャプテンハーロック』荒牧伸志監督、引退発表の宮崎駿監督がアニメ界に残したものを語る
引退発表の宮崎駿監督について語った『キャプテンハーロック』の荒牧伸志監督

 映画『キャプテンハーロック』が第70回ベネチア国際映画祭の特別招待作品になり、ベネチア入りした荒牧伸志監督が現地時間1日、宮崎駿監督の引退について語った。荒牧監督は、アニメ界の巨匠の英断に「あの年齢まで作品を発表し続けたのは驚異的。宮崎さんのような存在は、前にも後にもいない」と同業者だからこそわかる宮崎監督の功績をたたえた。

 荒牧監督がアニメ制作に興味を抱いた学生の頃、お手本にしたのが雑誌「アニメージュ」の付録についていた「未来少年コナン」第1話の絵コンテだった。同作は宮崎監督が初めて監督を務めたテレビシリーズとして知られるが、その絵コンテの完成度の高さに衝撃を受けたという。

 「宮崎さんの頭の中で完成されたものを解きほぐして絵コンテにした感じでした。自分が監督をするようになって、なおさらよくわかったのですが、僕らは最初にぼんやりしたイメージをスタッフみんなで形にしていくので、なかなか宮崎さんのようにはできない。でも、僕らの世代はそれを目指して始めることになってしまった。ある意味、日本アニメ界にカセをかけてしまった人なんですよ」。

 荒牧監督は宮崎監督と直接会ったことはない。宮崎監督が手描きにこだわる一方、荒牧監督はフルCGアニメと作風も異なる。しかし、宮崎作品から意識せずに影響されている部分は多いという。「宮崎さんの『風の谷のナウシカ』などを再見すると、カット割りやシーンのつなぎ方など、同じことをやっちゃっているなと思うことが多いんです。自然と自分の中に刷り込まれてしまっている。それくらい、僕らの世代にとっては大きな土壌になっていて、宮崎さんのやってきたことの上に立たせてもらっているという感じがします」。

 「宮崎監督の引退については、以前も引退を撤回したことがあるので『二度あることは三度ある』『一回お休み』くらいに受け止めておきます。みんな、まだまだ宮崎さんの作品が観たいんですよ」という荒牧監督の言葉は、大先輩への尊敬と愛にあふれていた。(取材・文:中山治美)

映画『キャプテンハーロック』は9月7日全国公開
第70回ベネチア国際映画祭は現地時間9月7日まで開催


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