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町山智浩、「あまちゃん」は現代版『ローマの休日』? 20世紀名作映画の魅力を学生に語る

町山智浩、「あまちゃん」は現代版『ローマの休日』? 20世紀名作映画の魅力を学生に語る
学生達の前で自身の映画論を披露した町山智浩

 「町山智浩氏が語る学生のための20世紀名作映画講座」が16日、町山氏の母校である早稲田大学・小野記念講堂で行われた。

 これは今年で4回目の開催で、これまでの通算動員数が200万人目前と「新・午前十時の映画祭」が好評なのを受け、未来の映画ファンたる学生たちに20世紀の名作を劇場で観る意義と面白さを知ってもらうべく企画されたもの。抽選により選ばれた若き映画ファンが台風の悪天候にもひるむことなく、会場へ集まり町山氏の映画論に耳を傾けた。

 町山氏がこの日主に取り上げたのは映画祭での上映作にもなっている『ローマの休日』と『メリー・ポピンズ』の2本。町山氏は『ローマの休日』を「全く無名だったオードリー・ヘプバーンがスゴい女優になってしまった、今の『あまちゃん』みたいなもの。能年(能年玲奈)が出る前と後で全然違う」と紹介して笑いを取ったのを皮切りに、鋭い洞察でこの2本を切っていく。

 第二次世界大戦から8年後に作られた『ローマの休日』には政治や戦争を背景にしたサブテキストがあると説き、『メリー・ポピンズ』は従来の仕事での成功ではなく家族を大切にする価値観を打ち出し、後のカウンター・カルチャーにも大きな影響を与えたと氏が読み解くと、会場はまさにタイトルである「講座」というべき雰囲気に。

 町山氏は映画の背景にある社会情勢や世相を絡めて話を進め、総合芸術といわれる映画が社会事象と深い関わりの上に成り立っていることを感じさせ、これには集まった学生たちも深く感銘を受けた様子だった。

 講座の総括として町山氏は「最近の映画はマーケティングが入り、娯楽と教訓・哲学的なものがはっきり2つに分かれてしまっている。でも20世紀の映画はそうじゃなく、その2つが1つの映画の中にあった」と分析し、「いい映画は観る前と後で違う自分になっている。自分の栄養になって残るので、たくさん観てほしい」と20世紀名作映画の力を改めて語り、若き映画ファンたちへのメッセージとした。(取材・文:長谷川亮)

「新・午前十時の映画祭」は現在全国の劇場で開催中


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