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ジェームズ・フランコが監督として語るネクロフィリアを題材にした映画とは?

ジェームズ・フランコが監督として語るネクロフィリアを題材にした映画とは?
ジェームズ・フランコ、監督作について語る

 映画『スパイダーマン』シリーズの人気俳優ジェームズ・フランコがメガホンを取った新作『チャイルド・オブ・ゴッド(原題) / Child of God』について、N.Y.F.F'51 (第51回ニューヨーク映画祭)のプレス用の試写で語った。

 同作は、テネシー州セビア郡の片田舎に住む男レスター(スコット・ヘイズ)が、両親を亡くし家も失って、近所の家畜を襲ったり、動物を銃で仕留めながらホームレスの暮らしをしていたある日、カップルを襲ったことから脅威の殺人鬼に変貌していくという内容。コーマック・マッカーシーの同名原作をジェームズ・フランコが脚色し、メガホンも取った。

 製作のきっかけは「UCLAのクラスで7年前にコーマックの全作品を読んだ。その中で僕が興味を持ったのが『チャイルド・オブ・ゴッド』と『ブラッド・メリディアン』だった。原作を読んだ時は、なぜこの映画を製作したいかわからなかったが、製作過程でその理由がわかった。この原作は人間関係の必要性や愛情が、極端なネクロフィリア(死体に性的興奮を感じる人)を通して描かれているんだ」と語った。

 困難な役を演じたスコット・ヘイズについて「誰が観てもスコットが素晴らしい演技をしていることは確かだ。彼とは10年来の知人で、テレビドラマ『トゥルーブラッド』のジム・パラックを通して知り合いになった。だがこの10年、彼の実生活はかなりダーク(精神的に不安定だったようだ)で、僕もそんなクレイジーな彼とは距離を置いていた。けれども彼は精神的な問題を克服し、僕も、彼ならそんな体験をもとにこの役を演じられると思い依頼した」と語った。

 原作と違う点は「これまで数作で脚色してきたが、いかに原作に忠実であるかを重視しながら、省くべきところは省いてきた。つまり、どこに焦点を置いて忠実に描くかが問題なんだ。今作では一か所を除いて、全てのシーンは原作にも登場する。唯一原作に書かれていないのが、動物の人形を銃で撃つシーンだ。動物の人形は原作にも登場するが、レスターが精神に異常をきたし、銃で撃つシーンはない。個人的にはそのシーンが気に入っていて、この動物の人形をレスターは人間のように扱い、この人形が一つのキャラクターとして彼のはけ口になっている」と彼なりの解釈を追加したようだ。

 映画は、スコット・ヘイズの異常をきたした演技と、それを見事に演出したジェームズ・フランコの手腕に驚かされる秀作になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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