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是枝監督『そして父になる』感涙のラストシーンの裏側明かす

是枝監督『そして父になる』感涙のラストシーンの裏側明かす
ティーチインイベントを開催した是枝裕和監督

 福山雅治が主演し、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画『そして父になる』のティーチインイベントが9日、新宿ピカデリーで行われ、是枝裕和監督が観客からの熱心な質問に答えた。

 「6年間育てた息子は取り違えられた別の家族の子だった」というショッキングな出来事に遭遇した2組の家族を通して、家族とは、血のつながりとは何かを描き出す本作。全国映画動員ランキングでは、2週連続で1位を記録。公開16日間で興行収入15億円を突破する大ヒットを記録している。

 映画を鑑賞したばかりの観客の前に登場した是枝監督は、「1995年の『幻の光』で、このようなティーチインイベントを海外の映画祭で経験しました」と切り出すと「お客さんと(直接)話すことができて、とても豊かな時間だった。それが次の作品にもつながっているので、作品ごとにこういう形でやらせていただくようにしています」とイベントの趣旨を説明する。

 この日は、その『幻の光』から是枝作品を観続けているという熱心なファンも来場しており、熱のこもった感想と共に、「(多くの人が称賛する)ラストシーンのあるエピソードを削るつもりだったと聞いたが、なぜ?」など、突っ込んだ内容の質問が場内を飛び交う。その質問に「あまりに僕の実体験に近いエピソードだったから。客観的に伝わるのかわからずに削ろうと思った」と返答した是枝監督は、後に真木よう子とリリー・フランキーから削らない方がいいとアドバイスされたといい「今では感謝している」と明かした。

 また、海外映画祭における反応を振り返った監督は「みんなとにかく笑ってくれました。最初にリリーさんが登場するとき、彼は遅れてやってくるじゃないですか。2度目の登場でもやっぱり遅れてくる。すると、3回目も遅れてきそうだなと思っただけで、みんな笑ってしまうんですよ。あれはリリーさんがうまかった。どこの国でも泣いて、笑って、という反応でしたね」と述懐。その後も熱のこもったやりとりが繰り広げられ、満足そうな表情の是枝監督は「またこういう時間を作れればいいな、と思っています」と次回開催にも意欲を見せた。(取材・文:壬生智裕)

映画『そして父になる』は全国公開中


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