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『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督が描いたモノクロの新作『ネブラスカ』とは?

『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督が描いたモノクロの新作『ネブラスカ』とは?
ウィル・フォーテ、ジューン・スキッブ、ブルース・ダーン、アレクサンダー・ペイン監督(左から)

 第51回ニューヨーク映画祭(N.Y.F.F'51)で、映画『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督が、新作『ネブラスカ(原題)/ Nebraska』について、ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ジューン・スキッブと共に語った。

 同作は、頑固な老人ウッディ(ブルース・ダーン)が家に送られてきた宝くじ抽選を読んで100万ドル当選したと勘違いし、モンタナ州の自宅からネブラスカ州リンカーンへ賞金を手に入れようと一人で出掛けたため、父を心配した息子デヴィッド(ウィル・フォーテ)が仕方なく付いて行くことで、さまざまな出来事が巻き起こるというもの。ジューン・スキッブはウッディの妻役、映画『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペインがメガホンを取った。

 ボブ・ネルソンの脚本を読んでから映画化するまでについて、アレクサンダー監督は「彼の脚本を読んだのはたしか2004年だが、その前に映画『サイドウェイ』を製作したため、2本続けてロードムービーを制作したくなかった」と製作まで時間が掛かったことを明かし、その脚本についてウィルは「素晴らしい脚本で、このデヴィッド役にも共感したが、まさか僕が演じるとは思っていなかった」と謙虚に答えた。

 アレクサンダー監督についてブルースは「彼と仕事をしたくないと思っている俳優はいないと思うほど評価している。彼は観客がキャラクターをじっくり観たくなるような映画を作る。彼は脚本を送ってくれたが、当時はもう誰も僕を主役に考える人なんていなかったから驚いた。だからこそ、製作まで9年掛かったが待つことができた」と語り、さらに「彼は自然体でアプローチしやすく、正直でリアリティーを重視した演出をする」と褒めると、ジューンも「スタッフたちはアレクサンダーと過去に仕事をし、まるで家族の中に入ったみたいだった」と明かした。

 コメディー調ドラマ作品の演出について「個人的には人生自体がドラマチックで、おかしいと思っていて、それは映画でも同じだと思う。だから、本能的な演出をしているとしか言えない」と答えた。さらにモノクロで撮影する理由は「ずっとモノクロで撮影したいと思っていて、大きな配給会社でモノクロ映画を製作することは製作資金上、難しいが、完成した映像は本当に美しいよ」と自信をのぞかせた。

 映画は、ブルース・ダーンの熱演と小気味良いジョークを織り交ぜながら、モノクロで老いと家族を描いた秀作。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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