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『007/慰めの報酬』のマチュー・アマルリックが東京国際映画祭に登場!【第26回東京国際映画祭】

『007/慰めの報酬』のマチュー・アマルリックが東京国際映画祭に登場!
緊急来日したマチュー・アマルリック - 撮影:芳井塔子

 20日、第26回東京国際映画祭のコンペティション部門でフランス・スイス合作映画『ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム』が上映され、フランスを代表する俳優で主演のマチュー・アマルリックが観客からの質問に答えるQ&Aイベントを行った。

 まず最初に「10日前から僕が監督する推理小説家ジョルジュ・シムノン原作の『ラ・シャンブル・ブルー(原題) / La Chambre Bleue』という新作を撮り始めたばかりでしたが、本当にうれしかったので撮影を中断して来ました」とあいさつ。スティーヴン・スピルバーグ監督の『ミュンヘン』や、『007/慰めの報酬』などハリウッドでも活躍する現代フランスを代表する俳優であるマチューの緊急来日に会場からは大きな拍手が起こった。

 本作は、雪積もるスイスの山麓にある大学で起きた女子大生の失踪事件を発端に、マチュー演じる女好きの大学教授の職場や家庭でのさまざまな謎が明らかになっていくスリリングなラブストーリー。美しく広大な自然と人間関係を対比的に描く監督のアルノー&ジャン=マリー・ラリユー兄弟らしい愛の物語で、アジアでは初めての上映となった。

 ラリユー兄弟の作品は、『運命のつくりかた』などに見られるように、愛が始まる美しさと育む難しさを独特の視点で描くことが多い。彼らのユニークな作風について聞かれると、マチューは「深刻なテーマも優しい視点で描くから独特なユーモアになっていると思うし、僕には想像もできない体験を演じさせてくれるんだ」と答え、「今回の主人公は自分と愛情には深い溝があると感じていて、だから恋愛も肉体だけの関係で深い付き合いはしない。映画に登場する山中の大きな溝は深い愛情の象徴でもあると思います」と解説した。

 また、今回来日できなかった監督からの伝言として、「黒沢清や大島渚を想像させるブラックなユーモアがある作品だから、ぜひ日本でも配給をしてもらえるとうれしい」と日本での公開を希望していることを伝え、夜深い時間にもかかわらず、満員の会場からの大きな喝采と共にQ&Aは終了した。(取材・文:芳井塔子)

第26回東京国際映画祭は10月25日まで六本木ヒルズをメイン会場に開催中


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