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王室はつらいよ…英国王室映画が映す苦悩の数々

王室はつらいよ…英国王室映画が映す苦悩の数々
華やかなスポットライトを浴びる一方で… - 映画『ダイアナ』よりナオミ・ワッツふんするダイアナ元妃 - (C) 2013 Caught in Flight Films Limited. All RIghts Reserved

 アカデミー賞をはじめとした映画賞レースでも注目の的となるなど、もはや一つのジャンルと化している英国王室映画。その魅力は、華やかに見える王室の実像を垣間見ることができる点にある。映画を通してキング、クイーン、プリンス、プリンセスの知られざる苦悩に迫ってみた。

 ケイト・ブランシェット主演映画『エリザベス』(1998)は、イギリス黄金期に君臨したエリザベス1世(1533~1603)が「バージンクイーン」として国に身も心もささげる決意をするまでを映し出した作品。父ヘンリー8世に母アン・ブーリンを処刑された上、年頃になると腹違いの姉メアリー1世によってロンドン塔に幽閉されるなどその人生は苦難の連続で、25歳で即位してからは世継ぎがいないことから命を狙われたり、政略結婚を強要されたりと散々だ。

 2度目の黄金期を治めたヴィクトリア(1819~1901)も、自身が唯一の世継ぎだったために幼い頃から命を狙われていた。エミリー・ブラント主演映画『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)は、タイトル通り、ヴィクトリアと夫となるアルバートとのラブストーリーだが、母親による厳重な管理下に置かれ、好きな本を読むことも階段を一人で上ることも許されないという彼女の宮殿での窮屈な暮らしぶりも語られる。

 コリン・ファース主演映画『英国王のスピーチ』(2010)では、吃音(きつおん)の王・ジョージ6世が感じた重圧、テレビ映画『ロスト・プリンス ~悲劇の英国プリンス物語~』(2003)では、ジョージ6世の弟で、てんかんと脳の発達障害があったジョニー王子が世間からその存在を隠された様子を描いている。

 そして現在公開中のナオミ・ワッツ主演映画『ダイアナ』は、36歳の若さで急逝したダイアナ元妃の最後の2年間を取り上げた作品だ。王室を離れた後も彼女に付きまとうパパラッチのシャッター音は暴力的ですらある。ヘレン・ミレン主演映画『クィーン』では、そんなダイアナの急逝後の対応を誤ったことで、国民とマスコミの非難の矢面に立たされることになったエリザベス女王が苦悩する姿を映し出している。一人の人間でありながら、王室に属したことで国を率い、人々の関心を一身に集めることになった彼らの苦悩は並大抵のものではないといえるだろう。(編集部・市川遥)

映画『ダイアナ』は公開中


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