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中村蒼、ホームレスへと転落する役に、自分がなってもおかしくないと共感

中村蒼、ホームレスへと転落する役に、自分がなってもおかしくないと共感
ネットカフェ難民、ホームレスと転落をたどる役を務めた中村蒼

 俳優の中村蒼が5日、スペースFS汐留で行われた映画『東京難民』のマスコミ向け完成披露試写会に、大塚千弘、青柳翔、佐々部清監督と共に出席し、若者のリアルな実態を描いた内容への共感を語った。佐々部監督は「安倍首相に本作のDVDを送る」と宣言した。

 本作は、格差社会の底辺へと転落した大学生の姿を描いた、福澤徹三の同名小説の映画化作品。中村は完成披露の日を迎え「撮影当時にやりたかったことや、僕が100パーセントできることをカメラの前でやりました。映画のメッセージが伝わればいいなと思います」と感慨深げに語った。

 中村がふんするのは、親が借金のため失踪してしまい、学費の未払いを理由に大学を除籍される主人公・時枝修。ネットカフェ暮らしを余儀なくされた修は、やがてホストとしての成功を夢見るようになるが、ホストの世界からは無傷では抜け出せずに、ついにはホームレスへと転落してしまう……。そんな格差社会を映し出したリアルな物語に中村は「今までドキュメンタリー番組などで見たことがありましたが、自分の中では別世界だと思っていました。しかし、こういう(役者の)仕事だと、将来なんてわからない。僕がそうなってもおかしくないと思うようになりました」と現実味を感じた様子。

 また佐々部監督は「今までの僕の映画は比較的お客さんの年齢層が高かった。でも本作は若者に観てもらいたい」とコメント。続けて「僕は35年前に地方から出てきて、お金がなくて大変だった。昭和の時代、風呂もなければ、電話もない。それでも夢を語ることができた。しかし今はお金があっても、携帯があっても、夢を語れない」と語ると、本作の脚本を手掛けた青島武が酔った勢いで、「今は(飽食の時代なのに)アンパン一つ食べられない若者がいるんだよね」とポロポロ泣きだしたというエピソードを披露。

 それを見た佐々部監督は、「食べることをテーマに撮ろうと思った。もちろん商業映画なので、エンターテインメントなのですが、そのときに覚悟が決まりましたね。若い人はもちろん、政治家にも観てもらいたい。来週にでも安倍首相にDVDを送ろうと思っている」と決意を語った。(取材・文:壬生智裕)

映画『東京難民』は2014年2月全国公開


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