全身がんの樹木希林、体調良好をアピール！来年も映画に出演へ
今年3月に全身がんであることを告白した女優の樹木希林が21日、公開中の映画『始まりも終わりもない』の舞台あいさつに出席し、「無理に元気そうにしているわけじゃない」と体調が良好であることをアピールした。また、来年については、すでに何本か映画の仕事をもらっていることも明かした。
九州の病院で放射線治療を受けているという樹木は「自分の勝手で受けているので、医者に迷惑かけています」と恐縮しきり。もっとも今は食欲もあるなど、体調は良いといい、「無理に元気そうにしているわけじゃない。今日もわたしが段取りつけて、スタッフたちと食事に行きます」と明るい笑顔を見せた。
「今年は義理と雑用ばかりで振り回された」と樹木。来年の抱負については「静かで手ごたえのある1年にしたい。何本か映画のお話をいただいています」と明かした。
また、本作の伊藤俊也監督と樹木は20年来の盟友。この日、作品を客席で観ていた樹木は「監督に会いたくて来ました」と語ると、「完成度がすごいな。素晴らしかった。被写体が魅力的でしたね。監督の代表作になると思う」と絶賛。一方の伊藤監督は「憎まれ口が出ると思ったけど、ありがたいな。（劇中で）裸をさらしているのは（田中）泯さんだけど、全てをさらけ出している自分自身が見えてくる」と語った。
本作は、俳優・ダンサーとして活躍する田中泯が主演と原案を務めた異色作。セリフは一切無く、叫びやうめき、掛け声など以外は言葉が発せられず、音楽と効果音のみで物語は進行。田中の踊りが圧倒的なエネルギーを生んでいる。（福住佐知子）
映画『始まりも終わりもない』は公開中
