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ハリウッドの大手スタジオからは生まれなかった作品!ディカプリオ主演作の裏側

ハリウッドの大手スタジオからは生まれなかった作品!ディカプリオ主演作の裏側
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』より - (C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 悲願のオスカー受賞を狙うレオナルド・ディカプリオの主演映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の製作チームが、インディペンデントの映画会社だからこそ実現したという製作の裏側を語った。本作は近年の大作としては珍しく大手スタジオが製作に参加せず、新興のレッド・グラニット・ピクチャーズが製作を務めた。同社設立者でプロデューサーのリザ・アジズとジョーイ・マクファーランドが、そのカラクリを説明する。

 製作費が多くなりがちな、いわゆるハリウッド大作と呼ばれる作品は潤沢な資金力のあるワーナー・ブラザースやパラマウント ピクチャーズ、ディズニーといった大手スタジオで製作されるのが通例。だが、そうした作品ではスタジオ側も莫大(ばくだい)な製作費を回収するための売れる作品を目指しているため、クリエイター側に課される制約が多く、自由な作品作りができないこともしばしば取り沙汰されている。

 とりわけ実在の株式ブローカーの半生を題材にした『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような売れ線ではない作品の場合はそれが顕著であり、事実、大手スタジオもこの手の作品は敬遠しがちだった。そんなとき、本作の製作に手を挙げたのが2011年に設立された新興映画会社のレッド・グラニット・ピクチャーズだ。「僕たちの会社には独自の出資者がいて、大手スタジオとは資金の流れが全く違う。そのおかげで、この映画の製作にゴーサインが出せただけでなく、僕たちはレオナルドやマーティン(・スコセッシ)に『スタジオのことなど気にせず、自分たちの好きなものを好きなように作ってくれ』と言うことができたんだ」(ジョーイ)。

 そして出来上がったのは、今の時代では破格ともいえる3時間の超大作。上映時間が長くなればなるほど劇場での回転率が悪くなるため、マーケティング的には不利だ。しかし「多少のリスクを覚悟したとしても、この作品にはこの長さがどうしても必要だったとわかった。もちろん、作品の本質を見極めずにただ上映時間を短くすることもできただろう。でもそうしたら、それはもう商品に成り下がってしまうんだよ」(リザ)という信念の下、3時間のままでの公開を決断。実際にはそれが大成功を収めることになる。

 昨年12月25日に全米で封切られた本作はこれまでに世界中で1億7,000万ドル(約170億円)超の興行収入を記録(Box Office Mojo調べ・1ドル100円計算)。のみならず、アカデミー賞では5部門にノミネートされるなどの批評的な成功も収めた。「大手スタジオができなかったことをやるのはとてもチャレンジングなことだったよ。でも僕たちは大手スタジオがやらないこと、そしてやれないことができるし、やる。そういうところこそ、僕たちの得意分野なんだ」と語るリザとジョーイはどこか誇らしげだった。(編集部・福田麗)

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は全国公開中


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