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約300人の夢と共に水江未来がベルリン映画祭短編コンペに!

約300人の夢と共に水江未来がベルリン映画祭短編コンペに!
アニメーション作家・水江未来監督

 第64回ベルリン国際映画祭短編コンペティション部門に、アニメーション作家・水江未来監督のアニメ『WONDER』が選出された。クラウドファンディングサービス「キックスターター」などを通して約300人から製作支援を受けて製作されており、水江監督は皆の夢を乗せてベルリンへ向かった。

 同作品は、水江監督が長年モチーフにしてきた細胞などが、音楽ユニット「パスカルズ」の曲にノッて変容していく抽象アニメ。製作過程は「WONDER 365 ANIMATION PROJECT」と名付けられ、2012年4月1日からWEB上で公開されてきた。手書きで毎日1秒(24枚)ずつ更新すること365日。水江監督は「終わった瞬間、『解放された!』と思いましたね(笑)」と素直な感想を漏らした。

 水江監督はアヌシーなど国際アニメーション映画祭でもその名をとどろかせているが、当初から本作は三大映画祭出品を目指したという。そのため、これまでは一人で制作をしてきたが今回はスタッフを投入し、音も5.1chサラウンドにこだわった。水江監督は「いかにも低予算臭のする作品になるのはイヤだった。世界で闘うために必要な作業だったと思います」と語る。

 熱い思いの背景には、2011年に短編『MODERN No.2』を引っさげて参加したベネチア国際映画祭の体験がある。同時上映は塚本晋也監督『KOTOKO』で観客はほぼ、こちらが目当て。水江監督の名も知らなかっただろう。だが上映が終わるや、大きな拍手が沸き起こった。水江監督は「自分の作品が人を楽しませる事ができるんだと実感しました。以来、映画祭という場所に取り憑(つ)かれてます」と笑う。

 ベルリンでは映画祭をより楽しむため、デザイナーの山本昌義が率いるkawalaなどの協力を得て、作品の世界をデザインに取り入れた着物で闊歩。また同部門には水尻自子監督『かまくら』も選出されている。第62回大会で銀熊賞(審査員賞)を受賞した和田淳監督『グレートラビット』以来となる、日本勢の活躍を期待したい。

短編『WONDER』は、2月22日からヒーマントラストシネマ渋谷で公開する水江未来監督特集『ワンダー・フル!!』で上映


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