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児童養護施設の8年間に密着 子どもたちの日常を追ったドキュメンタリーがアンコール上映!

児童養護施設の8年間に密着 子どもたちの日常を追ったドキュメンタリーがアンコール上映!
トークショーを行った(左から)稲塚由美子氏、菅原哲男氏、刀川和也監督

 今月12日に最終回を迎えたテレビドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)などで児童養護施設に関心が高まる中、ポレポレ東中野で児童養護施設「光の子どもの家」に8年間密着したドキュメンタリー映画『隣る人』のアンコール上映が行われ、上映後に刀川和也監督と企画の稲塚由美子氏、同施設の理事長・菅原哲男氏がトークショーを行った。

 同施設における、親と生活を送れずに施設で過ごす子どもたちの日常を丁寧に描き出した本作。2012年5月に同劇場で公開されたのを皮切りに全国約30館の劇場、200か所以上で自主上映され、およそ4万人以上が鑑賞。「劇場で観たい」という要望に応える形で今回3回目となるアンコール上映が実現した。

 トークでは劇中で描かれている子どもたちのその後や、本作についてそれぞれの立場から感じた思いなどを紹介。本作を撮るきっかけが菅原氏の著書「誰がこの子を受けとめるのか-光の子どもの家の記録」だったという刀川監督は、撮影当初は週1~2日のペースで施設に通っていたものの「それでは難しと思い、2007年から2009年までの2年半くらいは週の半分を施設で一緒に暮らしていました」と回顧。記録時間は600時間にも及び「血縁はないけれど、暮らしを通してかけがえのないといえる関係になれたような、それが実感ができるような時間でした」とまるで職員のひとりのようにカメラを回して感じた思いを語った。

 そんな刀川監督の思いの込もった作品に稲塚氏は、本作を鑑賞したあるカップルの「10年後に自分たちの関係性を見直すためにこの映画をもう一度観たい。自分たちの宝物にしたい」という感想を紹介。「養護施設のことを描いている映画ですが、それだけではなく(血が)つながっていなくてもどんな風に人は人と関わり、どんな風にいていいのかということの、ひとつの手触りみたいなことを表している映画になったと思います」と述べた。

 また菅原氏は、施設にやってくる子どもたちについて「過去10数年、虐待が(施設に来る)理由でない子どもはいなくなった」と説明した上で、「児童相談所は子どもと母親が一緒にいると危険だからと分離するけど、僕らは分離していた家庭を逆に再生していく働きをしているんです。だから、映画の中にもお母さんが登場するのをOKにしています」と施設での取り組みを語っていた。(中村好伸)

映画『隣る人』は3月28日までポレポレ東中野にて公開


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