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日本滞在が縁で完成!日比カップルのラブコメディーが上映!-大阪アジアン映画祭

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昨年に続いて出席したフィリピン女優ユージン・ドミンゴ
昨年に続いて出席したフィリピン女優ユージン・ドミンゴ - 写真:中山治美

 フィリピンの人気女優ユージン・ドミンゴ主演の映画『インスタント・マミー』が開催中の第9回大阪アジアン映画祭で日本初上映された。会場には今回の同映画祭コンペティション部門で審査員を務めているドミンゴと、本作が監督デビュー作となるレオ・アバヤが舞台あいさつを行った。

 同作は、遠距離恋愛を続けるフィリピン女性と日本人男性が主人公。女性は妊娠中だったが流産してしまい、彼の気持ちをつなぎとめるために偽装妊娠を企てるラブ・コメディーだ。昨年の同映画祭に『アイ・ドゥ・ビドゥビドゥ』で来阪したドミンゴらが相手役募集を呼び掛けたところ、ハリウッドで活躍中の俳優・松崎悠希の出演が決定。また日本滞在中に購入した浴衣が衣装として使用されるなど、まさに同映画祭が縁となり完成した作品だ。

 さらに劇中のセリフには、ドミンゴの滞在体験談が生かされているという。劇中の2人はインターネットの無料通話で連絡を取り合うが、ある日、彼が約束の通話時間に遅刻する。その理由は「通勤途中に飛び降り自殺が2軒有り電車が遅れたから」。フィリピンは、自殺が罪に値するカトリック教徒の国だけに衝撃を受ける彼女と、日常茶飯事だと言わんばかりの態度をとる彼氏。日比の文化差を象徴するような場面だ。

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 アバヤ監督は「ユージンを担当していた映画祭スタッフが、実際に同様の理由で遅れたそうです。そうした実話に加えて撮影現場では、悠希が日本語セリフよりナチュラルな表現に修正してくれたり、ユージンの日本語もコーチしてくれて本当に有りがたかった」と協力してくれた人々に感謝の言葉を述べた。

 観客からは、かつて「ジャパゆきさん」という言葉が生まれたことをふまえ、「典型的な日比のカップルにしたのはなぜか?」という問いもあった。しかしドミンゴは「確かにステレオタイプを提示しているかもしれません。しかしここに描かれている男女の愛と失望は世界中のカップルが共感すると思う。本作が扱っているテーマの本質は、普遍的だと思います」と毅然とした態度で答えていた。(取材・文:中山治美)

第9回大阪アジアン映画祭は大阪市内各所で16日まで開催

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