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トム・ハーディに聞く、すべて車内でストーリーが展開する話題作とは?

トム・ハーディに聞く、すべて車内でストーリーが展開する話題作とは?
(左から)スティーヴン・ナイト監督、トム・ハーディ

 映画『インセプション』『ダークナイト ライジング』の演技派トム・ハーディが、新作『ロック(原題) / Locke』についてスティーヴン・ナイト監督と共に語った。

 本作は、不倫相手の女性が自分の子供を出産すると知ったアイヴァン・ロック(ハーディ)は、会社の将来を左右するビル工事の仕事を放棄して、ロンドンの病院へと車を走らせる間、重要なコンクリート発注を現場仲間に携帯で指示し、妻に不倫相手との事実も伝えるというドラマ。映画『イースタン・プロミス』の脚本家スティーヴン・ナイトが脚本兼監督を務めた。

 今作は、ほぼ走行する車内で撮影されているが、利点と困難な点について「車内での撮影のため、映像のコンティニュイティ(連続性)においてミスはなかった。さらに、シーンを数回撮影しても、他を気にせずトムの良い演技だけをカット選択できた利点もあった。その一方で、夜間に車移動するため背景が変化し、まぶしい外の照明を編集で調整する作業は大変だった」とスティーヴン監督は明かし、さらに「でもこの撮影を通して、車移動の際に、映像を通してさまざまな暗喩的な表現を含めることができた。アイヴァンの将来がまるで車のミラーに反射されているように見えるんだ」と付け加えた。

 トムは出演経緯について「過去の映画と違った車内での限られた空間での撮影に興味を持った。普通の環境下で生きるアイヴァンが、重要な夜を車内で過ごすという設定も面白かった。今作は派手なスタントは描かれず、残酷なキャラクターも登場しないが、観客のインテリジェンスを刺激する映画で、鑑賞した僕の友人たちも、身近な出来事でもあると評価してくれた」と自信をのぞかせた。

 スティーヴン監督は若い頃ビル工事に携わっていたそうだ。「僕のビル工事の仕事は本当に短期間だけど、記憶ではビル工事にとって重要な日は、コンクリート発注が届く日で、その時から本格的に作業も開始する。そんな重要な日を迎えるアイヴァンは、どこででも起き得る困難に直面する。実際コンクリートは形のないものから、何かを作り上げていくもので、アイヴァンも、車で移動する間に自身の素早い判断によって、形のなかったもの(不明確な将来)を形にしていくんだ」と語った。

 映画は、短時間の緊迫した車内で冷静に物事を解決していく男をトム・ハーディが熱演し、観客を飽きさせない秀逸な作品になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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