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「スター・トレック」ジョージ・タケイ来日!撮影当時の裏話や差別について語る

「スター・トレック」ジョージ・タケイ来日!撮影当時の裏話や差別について語る
来日したジョージ・タケイ

 5日、大ヒットSFシリーズ「スター・トレック」のスールー(日本語吹き替え版はミスター・カトウ)で人気を博した日系アメリカ人俳優・ジョージ・タケイが来日し、アメリカ大使館主催のトークイベントで同作の撮影裏話や差別と闘った過酷な日々を赤裸々に語った。

 ハリウッドで最も成功した日系アメリカ人俳優といわれるタケイだが、その道のりは険しく、戦争によって一家ともども強制収容所に連行され、終戦まで過酷な日々を送る。その後、大学院で演劇学修士号を取得した彼は、1966年スタートのSFテレビシリーズ「スター・トレック/宇宙大作戦」に出演し、一躍有名スターの仲間入りをする。2005年には自身が同性愛者であることを公表。同性婚も果たし、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の差別撤廃と地位向上にも力を注いでいる。

 「スター・トレック」の撮影時の思い出を聞かれたタケイは、「ある意味20世紀のアジアは、流血にあふれた動乱の時代だった。だがこのドラマは23世紀が舞台。製作のジーン・ロッデンベリーは、わたしが演じたスールー役をアジアの団結の象徴として登場させたかったらしく、名前は日本に偏ったものではなく“スールー(フィリピンの南西の海)”にしようということになったんだ」と裏話を披露。

 皮肉にも日本でのテレビ放送では “カトウ”と名前を変更されたが、「台本に侍のように刀を振り回せとあったが、わたしは反対した。せっかく23世紀で名前がスールーなのだから、日本の歴史を継承するのではなく、地球の歴史で表現した方がいいと。だからわたしは、小さいころから大好きだったロビンフッドのフェンシングを採り入れてもらった」と振り返る。

 だが、悲劇は3年後の1969年にやって来る。「突然、『スター・トレック』を降ろされたんだ。視聴率の低下はわかっていたが、仕事を失ったショックは大きかった」と説明。またニューヨークでゲイ解放運動のキッカケとなる暴動が起き、「それまで自分がゲイであることを隠しながら仕事をしていた自分の気持ちが揺らぎ始めた」と告白。

 収容所に入れられた過去の経験と、ゲイを隠しながら生きる痛み……マイノリティーとして苦しみもがくタケイを救ったのは、「自分らしさに誇りを持って生きろ!」という大好きな父の言葉だったとしみじみと語っていた。(取材:坂田正樹)


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