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映画を支えた鬼才ホドロフスキーの言葉とは?未完の大作を追う感動のドキュメント!

映画を支えた鬼才ホドロフスキーの言葉とは?未完の大作を追う感動のドキュメント!
鬼才にメールでオファー! 奇跡のドキュメンタリーを作り上げたフランク・パヴィッチ監督 - 写真:荒牧耕司

 23年ぶりの新作映画『リアリティのダンス』が7月に日本公開される鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督が企画した、未完のSF大作『DUNE』の製作過程に迫るドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』。監督のフランク・パヴィッチが本作について語った。

 製作を決心する前、オーソン・ウェルズやミック・ジャガーが配役され、音楽をピンク・フロイドが担当するはずだった幻の企画を知ったパヴィッチ監督。「自分には分不相応だという躊躇(ちゅうちょ)はあったけれど、何かに突き動かされ、ドキュメンタリーを撮りたいと(ホドロフスキーに)メールをした。パリにある彼の自宅に呼ばれ、10分ほど企画について話をしたら、OKしてくれたんだ」と振り返る。

 ホドロフスキーへのインタビューを中心に、周辺人物への取材、メビウスが描いたストーリーボード、H・R・ギーガーのデザイン画などを効果的に配置し映像化した本作。「なぜホドロフスキーの『DUNE』は完成しなかったのか」を検証すると同時に、「もしも完成していたら?」とイメージさせることで、失われた『DUNE』を観客の脳内で再生させることに成功している。

 「ホドロフスキーは、自分の企画が頓挫してスタジオが他の監督に撮らせたことについて話さなければいけなかった。ネガティブになりがちな題材なのに彼は驚くほどポジティブなんだ。それは、自分が『DUNE』のためにやったことがいろいろな方面に影響を与え、魂の戦士(『DUNE』に携わった人をホドロフスキーはこう呼ぶ)たちのキャリアが花開いていることを誇りに思っているから。気持ちが高揚して幸せになれる映画ができたのは、彼のポジティブさのおかげだ」とパヴィッチ監督。

 本作が東京国際映画祭で上映されたとき、客席には笑いが起こり、終盤は涙を流す人も少なくなかった。映画界のパワーゲームにおいてはルーザー(負け犬)かもしれないが、クリエイターとしてけがれないホドロフスキーの姿は、音楽界に多大な影響を与えながら存在を忘れられていたヘビーメタルバンドを追った『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』のように胸を打つ。「確かにその指摘は興味深いね」というパヴィッチ監督は「僕がホドロフスキーから学んだのは、劇中にも使った『大志を抱け』ということ。何をするにせよ、成功しようが失敗しようが、リスクをとって一番高いところを目指すべきなんだ」と語った。(取材・文=須永貴子)

映画『ホドロフスキーのDUNE』は6月14日より公開


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