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手塚治虫をも嫉妬させた漫画家とは?「劇画」のルーツ追ったドキュメンタリー監督が語る

手塚治虫をも嫉妬させた漫画家とは?「劇画」のルーツ追ったドキュメンタリー監督が語る
登壇したエリック・クー監督と別所哲也

 漫画に「劇画」を取り入れた伝説の漫画家・辰巳ヨシヒロの半生を描いたドキュメンタリーアニメ映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』のトークイベントが15日、都内・角川シネマ新宿で行われ、来日中のエリック・クー監督と劇中で1人6役の声を担当した俳優の別所哲也が出席した。

 本作は、子供のものであった漫画を、「劇画」という新たな手法で大人の読み物に昇華させた先駆者・辰巳ヨシヒロにスポットを当てたシンガポール発のドキュメンタリーアニメ。“マンガの神様”手塚治虫をも嫉妬させたという「劇画」の誕生秘話を、彼の半自伝的作品「劇画漂流」を中心につづっていく。

 辰巳の自伝映画を作ることになった経緯についてクー監督は、「(辰巳)先生の『劇画漂流』を読んで大いに触発され、彼の功績をたたえる意味を込めて自伝的作品を作りたいと思った」と振り返る。

 さらに尊敬してやまない辰巳に対してクー監督は、「先生は1950年代に子供向けの漫画を大人向けに大転換するという一大ムーブメントを起こした。1960年代になってその波は手塚先生にも影響を与え、のちに『ブラックジャック』といった作品を手掛けるきっかけとなった。漫画界において、辰巳先生は他とは一線を画す先駆者」と手放しで絶賛。

 また、今回辰巳の漫画をアニメーション化するという手法をとっているが、これについてクー監督は、「先生の作品はとても映画的で絵コンテのようだったので、それを基に友人の俳優に実際に演じてもらい、尺などを決めていった。当時の色を正確に表現することにも徹底してこだわったので準備に3か月。アニメ製作は、インドネシアのクリエイターチームと組み、6か月を費やし完成させた」と明かした。

 一方、1人6役の声優を依頼された別所は、「俳優として6つの役を、しかも声だけで演じるなんて初めてのことだったので、挑戦的な作品だと思いました。日本を代表する劇画作家の映画を、アジアを代表するクー監督が手掛けるという国際的プロジェクトに日本人として参加しないわけにはいかない、そういう思いで臨みました」と熱く語った。(取材:坂田正樹)

映画『TATSUMI マンガに革命を起こした男』は11月より角川シネマ新宿ほか全国順次公開


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