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ロマン・ポランスキー新作『毛皮のヴィーナス』は12月公開!支配する女と服従する男を描く

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映画『毛皮のヴィーナス』より
映画『毛皮のヴィーナス』より - (c) 2013 R.P PRODUCTIONS - MONOLITH FILMS

 映画『チャイナタウン』『ゴーストライター』などのロマン・ポランスキー監督最新作『Venus in Fur』の邦題が『毛皮のヴィーナス』に決まり、12月より日本公開されることが明らかになった。本作は、「マゾヒズム」の語源となったマゾッホによる自伝的長編小説「毛皮を着たヴィーナス」に着想を得て書かれた古典戯曲を映画化したサスペンスだ。

 登場人物は、無名の女優ワンダと自信家で傲慢(ごうまん)な演出家トマの2名。がさつで厚かましく知性のかけらもないワンダだったが、オーディションの舞台に上がると豹変(ひょうへん)し、ワンダを見下していたトマでさえ彼女の完璧な演技に惹(ひ)きつけられることに。2人だけのオーディションは熱を帯びて、次第にワンダはトマに対して優位に立ち、トマは役を超えてワンダに支配されることに心酔していく……というストーリーが展開する。

 圧倒的なパワーと妖艶な魅力を放つワンダにふんしたのは、ポランスキーの妻にして『赤い航路』『ナインスゲート』などでは監督×女優としてタッグを組んだエマニュエル・セニエ。そんな彼女に翻弄(ほんろう)され、服従することに喜びを見いだすトマ役を、『潜水服は蝶の夢を見る』『007/慰めの報酬』のマチュー・アマルリックが務めている。舞台というワンシチュエーションで次々と立場を入れ替えていく二人の実力派の名演、そして鬼才ポランスキー監督の演出に注目したい。(編集部・市川遥)

映画『毛皮のヴィーナス』は12月よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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