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映画を超えるドラマが続出!近年のアメドラ事情(1/2)

映画を超えるドラマが続出!近年のアメドラ事情
1シーズンで約100億円を投じた超大作ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」 - (C) 2013 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

 アメリカのテレビ界の最前線を知ることができる第66回エミー賞の授賞式が、8月26日(日本時間)に海外ドラマ専門チャンネルのAXNでノンスクランブル生中継される。そこで、劇場用映画を凌駕(りょうが)する作品が続々と生まれている近年のアメリカ・ドラマ界の活況とその背景を検証してみた。

 ここ数年、最も顕著なのは映画人のテレビ進出だ。もちろん、過去にも俳優や監督が映画からテレビへ、テレビから映画へと活動の場を移すケースは少なくなかった。しかし、近年のハリウッドでは第一線で活躍する大物監督や人気スターが、テレビと映画の両方を行き来するという、これまでになかった現象が起きている。

 その一例が、今年の第86回アカデミー賞で主演男優賞を獲得したマシュー・マコノヒーと、ウディ・ハレルソンが主演する刑事ドラマ「トゥルー・ディテクティブ(原題) / True Detective」。第66回エミー賞で12ノミネートを受けた同作は、気鋭の若手映画監督ケイリー・ジョージ・フクナガが演出を手掛け、2015年放送予定のシーズン2にはコリン・ファレルの出演もうわさされている。

 他にも、もともとテレビとは縁の深いスティーヴン・スピルバーグを筆頭に、マーティン・スコセッシやダグ・ライマン、イーライ・ロスなどの監督がドラマの製作や演出にも手を出し、ケヴィン・スペイシーやジェシカ・ラング、ダスティン・ホフマンなどオスカー俳優の主演するドラマも珍しくなくなった。

 こうした状況の最大の要因は、ハリウッド映画のアトラクション化にあるといわれている。深いテーマを描く映画の企画が通りにくくなり、その受け皿となったテレビドラマに才能と志のある映画人たちが集まるようになったのである。

 また、1シーズンの予算が「ゲーム・オブ・スローンズ」は約80億円、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」では約100億円というように、世界的な多チャンネル化やセル用ソフト、ネット配信など販路の拡大に伴って、ドラマの製作費も近年うなぎ上り。かくして、名実ともに劇場用映画を凌駕(りょうが)するような作品が増えてきたわけだ。

 コーエン兄弟の『ファーゴ』やロバート・ロドリゲスの『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の各テレビ版、ギレルモ・デル・トロ監督のテレビ初進出作「ザ・ストレイン(原題) / The Strain」などの新作も話題だが、今後もM・ナイト・シャマラン監督&マット・ディロン主演の「ウェイワード・パインズ(原題) / Wayward Pines」などの大型新作が全米放送を控えており、映画ファンもますますドラマから目が離せなくなりそうだ。


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