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沖田修一監督、おばさんを主役にした理由は「後ろ姿」【第27回東京国際映画祭】

沖田修一監督、おばさんを主役にした理由は「後ろ姿」
沖田修一監督、7人のおばさんにタジタジ……

 映画『南極料理人』などの沖田修一監督の最新作『滝を見にいく』の舞台あいさつが27日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、沖田監督と7人の女優陣がそろって出席し、会場からの盛んな質問に答えた。

 本作は、温泉と紅葉と幻の大滝を見るバスツアーに参加した中高年の女性7人が、山道の散策を楽しんでいる最中、観光ガイドとはぐれてしまい、突然のサバイバルを余儀なくされるヒューマンコメディー。主要キャスト7人は「40歳以上の女性・経験問わず」という条件のもと、オーディションで選ばれ、演技の経験のない主婦やオペラ歌手、劇団員など、個性やバックグラウンドもさまざま。

 沖田監督はオーディションについて「最終的に40人の方と1時間近い面談をして、朝から晩まで女の半生を聞き続けました。皆さんとお会いしているうちに7人という数が一番しっくりきた。よく聞かれますが『七人の侍』を意識したわけではありません」と話した後、「山で迷ったり、南極で過酷な状況で笑って仕事をしたり(『南極料理人』のこと)、困難なとき、人が日常から脱してワクワクしだすおかしさと皮肉は僕の作品に共通かもしれない」と今作を説明する。

 「なぜ、おばさんなのか?」という会場からの質問には「気を付けて“女性たち”と呼ぶつもりでしたが、いつの間にか僕も“おばさん”と言っていました。でも、若者が将来について悩む横顔より、中高年が家の裏の蜂の巣を駆除している後ろ姿の方が、僕には面白い。そこにいる、普通の人のおかしみを撮りたいんでしょうね。もちろん“おじさん”も」と話し、会場の笑いを誘った。

 この日登壇したキャストの一人、根岸遙子は、ロケ地である新潟県・妙高市の地域サポートでロケハンに参加した地元の主婦。監督の誘いでオーディションに応募し、60代半ばでの銀幕デビューを果たした。最高齢79歳(撮影時)の徳納敬子は、高校時代に女優デビュー一歩手前までいったが、親の反対で断念。今回60年越しの夢がかなった。「合格だけど、エキストラだろうと思っていたら、セリフがあってヤッターって。自分の演技はなんて下手くそだろうと思うので、(映画では演技ではなく)きれいな紅葉を観てください」とPRし、沖田監督もタジタジとなっていた。(取材/岸田智)

映画『滝を見にいく』は11月22日より新宿武蔵野館ほかで全国公開 11月15日に新潟・J-MAX THEATERにて先行上映


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