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妻夫木聡、私生活まで役に引きずられると告白

妻夫木聡、私生活まで役に引きずられると告白
特別課外授業に登場した妻夫木聡と石井裕也監督

 俳優の妻夫木聡が15日、武蔵野美術大学で行われた、映画『バンクーバーの朝日』ティーチイン付き試写会にサプライズ登場し、フィルムとデジタルの違いや役づくりについて語った。

 この日、本作でメガホンを取った石井裕也監督が特別課外授業を実施するとあり、教室には学生約300人が集結。大阪芸術大学出身の石井監督は、「オシャレでうらやましいと思っていました」と武蔵野美術大学への訪問に満足気な表情を浮かべると、早速妻夫木を呼び込んだ。思わぬサプライズに歓声が響き渡ると、「この差は何ですか?」とふてくされた石井監督。妻夫木は「事務所に確認して、写真撮っても大丈夫にしたんです」と報告し、夢中で撮影を始める美大生たちに笑顔を振りまいた。

 ティーチインがはじまると、日本映画の第一線で活躍している石井監督と妻夫木に話を聞こうと盛り上がる会場。フィルムとデジタルでの撮影方法について質問された石井監督は、「フィルムで撮りたいと言うと煙たがられるけど、人間を捉えるのはフィルムが最高」とキッパリ。妻夫木もフィルムが好きなようで、「カメアシ(カメラアシスタント)さんがロールチェンジ(フィルム交換)やっているのを眺めていると、映画の現場にいさせてもらえているとかみ締められる」と説明。さらに、「たくさんテストして、本番は1回と思っている」と話し、「(カメラを)回しっぱなしにできるデジタルだと本番のありがたみが薄れるのかな……」と見解を述べた。

全体
そっくりな似顔絵を手に笑顔の妻夫木聡

 妻夫木は役づくりについても言及。「スイッチが入る役者だったらいいんですけど、それができないので、映画が始まる1か月くらい前から仕事を入れないでもらって、作品に没頭して身をささげてしまう。私生活まで役に引きずられて、食べるものも顔つきまで変わってしまう」と告白した。また、自主制作映画を撮る学生に向けて「食べ物で胃袋をつかんでおけば大丈夫! 役者もスタッフもある程度言うこと聞くと思います」とアドバイスを送った。

 本作は、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系移民野球チームの栄光と奇跡の物語。差別や貧困の中にあってもひたむきに戦い抜き、誇りと夢を与えたチームの感動のドラマが描かれる。(取材・文:鶴見菜美子)

映画『バンクーバーの朝日』は12月20日より全国公開


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