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映画『オール・ザット・ジャズ』の関係者が語るボブ・フォッシーとは?

映画『オール・ザット・ジャズ』の関係者が語るボブ・フォッシーとは?
『オール・ザット・ジャズ』について語ったニコル・フォッシーとジーン・フット

 ブロードウェイの伝説の振付師、ボブ・フォッシーが手掛けた不朽の名作『オール・ザット・ジャズ』のイベントが、ニューヨークのリンカーン・センターで行われ、ボブ・フォッシーの右腕だったジーン・フット、そしてボブの娘ニコル・フォッシーが当時の製作過程を語った。

 本作は、演出家ギデオン(ロイ・シャイダー)は、新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に追われていたある日、タバコや酒のやり過ぎから体調不良で病床に伏すが、夢うつつの中で家族や女性関係を回想しながら、自分の思い描いていたミュージカルを幻想するというもの。1979年にカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた。

 子供の頃に遊び半分でダンサーとして出演したニコルは、後に父親ボブにダンサーになることを反対されたそうだ。「彼にダンスをしたいと伝えたら、『君が火のついた剣を飲み込むサーカスの大道芸人になってくれたほうが、ダンスをするよりましだ!』と言われたの。でも後に、その理由がわかったわ。それはダンサーの寿命は短いし、彼自身もダンスの世界で生き残るのが、どれだけ難しいか理解していたから。実際にダンスで生計を立てることは、エゴや自尊心を持ち、サバイバルのスキルも必要だった」と振り返った。

 ボブとの仕事についてジーンは「僕は彼とは1961年にミュージカル『努力しないで出世する方法』、『スイート・チャリティ』、『ピピン』、『シカゴ』でタッグした。でも『ピピン』のロンドン公演の際に、『これからは君が僕に代わってダンサーを指導してくれ』と言われたんだ」と答え、今作に関しては「友人と食事の場に居合わせたボブは、『僕と映画を作らないか』と言ってきて、当時ダンサーだった僕は『もうキャストは済ませたの?』と尋ねると、彼は『君には僕のアシスタントをしてもらいたい』と言ってきたんだ」と驚かされたそうだ。

 ボブという人物についてジーンは「彼は本当に素晴らしい人物だ。彼は後にわれわれが人生において使えるさまざまなことを教えてくれ、それを学んだ僕らも新たな若手に教えることができた。僕自身は世界の国々を訪れて、アメリカのミュージカルの舞台をその国々の言語を通してミュージカル作品として上演できたことは、全てボブのおかげだと思っている」と語った。

 映画は、死期の迫ったボブ・フォッシーが執念で手掛けた渾身の一作だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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