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『ソロモンの偽証』中3の主演女優、撮影で一生の友達ができた

『ソロモンの偽証』中3の主演女優、撮影で一生の友達ができた
メガホンを取った成島出監督(左)と高校受験を終えたばかりの主演女優・藤野涼子(右)

 人気作家・宮部みゆきの傑作ミステリーを映画化した2部作の前編『ソロモンの偽証 前篇・事件』のトークショー付試写会が19日、都内で行われ、主演の新人女優・藤野涼子とメガホンを取った成島出監督が出席。撮影時の苦労や、作品の見どころなどを語った。

 宮部の作家人生の集大成で、最高傑作といわれる同名小説を実写化した本作は、ある中学校で起きた生徒の不可解な死亡事件の真相を追究しようと、主人公の女子生徒(藤野)が、中学校内で裁判を開廷する姿を追うヒューマンミステリー。

 演技未経験ながら、応募者1万人のオーディションを勝ち抜き、役名をそのまま芸名にしてデビューした藤野。初め、緊張の面持ちで「昨日、高校受験が終わったばっかりで(撮影のため)中3の学校生活はあまりできませんでしたが、その分、出演の中学生キャストとソロモンで学園生活をして、一生の友達ができました」と話した。さらに、「観る方が、自分はどの人物に似ているとか、昔同じような経験をしたとか、傍聴席で裁判を観るように観ていただけたら、楽しいのでは?」としっかり見どころをアピール。

 『八日目の蝉』で日本アカデミー賞最優秀作品賞&監督賞などを受賞した成島監督は、本作の撮影について「今回はフィルムを使いまして、黒澤(明)監督なんかの古い時代のアナモレンズ、いわゆるシネマスコープで撮りました。すると画面が微妙にゆがんで距離感が出たり、不思議な揺れ方をするんです。この揺れやゆがみが、14歳という大人でも子どもでもない年代の心情を表せると思ったから。商売にならないと叱られるけど、これはDVDで観てもわからない。やっぱり映画館のスクリーンで観てほしいです」と映像への強い思いを明かす。

 さらに成島監督は、「映画の進行とともに、彼女(藤野)の芝居がどんどん成長していくんです。半分、彼女の変化のドキュメンタリーみたいなところもある。最後は本当の藤野涼子になってくれました」と藤野の演技をたたえていた。

 中学生キャストには、E-girlsの石井杏奈、『渇き。』の清水尋也らフレッシュな面々が集結。さらに大人キャストとして佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華俳優たちが共演する。(取材/岸田智)

『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日より公開
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日より公開


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