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健さん幻の新作とは…盟友・降旗康男監督が構想明かす

健さん幻の新作とは…盟友・降旗康男監督が構想明かす
健さん幻の新作について語る降旗康男監督

 北海道夕張市で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で20日、俳優・高倉健さん追悼企画として映画『鉄道員(ぽっぽや)』が上映され、降旗康男監督が坂上順プロデューサーと共に出席、健さんと撮影するはずだった、幻の新作構想の一端を明かした。

 健さんの代表作のひとつである本作は、北海道内各所でロケを実施。劇中の舞台となった架空の駅「幌舞駅」として、南富良野町のJR「幾寅駅」が利用されるなど、北海道とは非常に縁が深い作品だ。この日の上映会は、昨年11月10日に悪性リンパ腫のために83歳で亡くなった名優への感謝と惜別の思いを込めて行われた。

 健さん出演作を数多く手掛けてきた坂上プロデューサーは、『鉄道員(ぽっぽや)』について「監督はパーフェクトという言葉を嫌がると思うけど、降旗康男、高倉健、(カメラマンの)木村大作のトリオで作られたパーフェクトな映画。降旗監督には改めてありがとうと言いたい」と謝辞を述べる。

 その降旗監督は、健さんとは仕事の話よりも、世間話をすることの方が多かったといい、「その世間話のごとき会話の中から、お互いに相手の言いたいことをくみ取るという、まどろっこしい関係だったかなと思いますね」と述懐。そこから、健さんと組むはずだった幻の最新作について「3月には撮影が開始できるように脚本は作っておりました。でも、だめでしたね。先ほど言った通り、世間話をしながら『あと2本くらいはいけるかね』『1本がせいぜいですよ』と言っていたけど、結局、ゼロになってしまいました」とポツリ。

 さらに「昔は困ったことがあったら北海道ということで。『居酒屋兆治』の舞台を東京から函館に移して、みたいな作り方をしていましたが、健さんも年を取ると寒いところよりも暖かいところがいいということで、『あなたへ』は長崎の平戸でしたし、新作も(熊本県の)阿蘇山を中心に考えていました」という降旗監督。「『人間はどうやって年を取ったらいいか』、そういったことをテーマに考えてもらえたらと作っていましたけども、かなわぬこととなりました」と残念そうに付け加えた。(取材・文:壬生智裕)

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」は2月23日まで北海道夕張市内各所で開催中


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