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渡辺裕之がヤクザの組長を演じたサルマ・ハエック主演のハリウッド映画とは?

渡辺裕之がヤクザの組長を演じたサルマ・ハエック主演のハリウッド映画とは?
『エヴァリー(原題)/ Everly』について語ったジョー・リンチ監督 - Albert L. Ortega / Getty Images

 メキシコ出身のハリウッド女優サルマ・ハエックが久々にアクションに挑戦した話題作『エヴァリー(原題) / Everly』について、ジョー・リンチ監督が語った。

 本作は、ヤクザの組長Taiko(渡辺裕之)の恋人で娼婦(しょうふ)のエヴァリー(サルマ・ハエック)がクリスマスに組を裏切ったことで、組長は懸賞金をかけて組員と街の凶暴な悪党たちに彼女を襲わせるが、一筋縄ではいかない彼女は彼らと壮絶な死闘を繰り広げるというアクションドラマ。渡辺の他に、イギリスで活躍する映画『SAYURI』の伊川東吾、映画『47RONIN』の藤本政志などの日本人俳優が出演している。

 組長Taikoを演じる渡辺のキャスティングは「すでに撮影中だったときに、このTaiko役をようやくキャスティングした。それまであらゆる場所で、この役に適した俳優を探していた。この組長役は真の悪魔だが、どこかチャーミングで観客も共感できる要素を持っていて、なぜ部下が彼に従うのかも理解できる人物でなければいけなかった。それに典型的なヤクザの組長ではなく、ある意味セクシーさも漂わせている。最終的に、友人から渡された彼の出演作を観て決めた」と明かした。

 使う武器やセットの衣装、美術までも日本文化の影響を受けていることについて「僕は10歳のときに黒澤明監督の映画『用心棒』を観て、正直、内容はよく理解していなかったが、全く違う世界であることに驚かされた。さらにジョージ・ルーカス監督が黒澤監督に影響を受けて映画『スター・ウォーズ』を製作したと聞き、C-3POやR2-D2のモデルの映画『隠し砦の三悪人』も鑑賞しただけでなく、全ての黒澤監督作品を鑑賞した。それから欧米人の観点から極東の文化に興味を持ち始めた」と語った。

 サルマの出演経緯とトレーニングについて「実は、彼女から僕にアプローチしてきた。今作の脚本はブラックリスト(未製作の優れた脚本)として挙げられ、最初はケイト・ハドソンを主役に製作する予定だったが、彼女は降板。でも、一度女優が参加する予定だったことで、サルマがアプローチしてくれた。そのため脚本もブロンド、青い目、ジャンキー(中毒)の女性から、今作のサルマの役に変わった。ただトレーニングに関しては、彼女は日頃からワークアウトをこなしているから、その必要がなかったよ」と褒めた。

 映画は、B級映画の要素が満載で、エヴァリーにやられる組員の死に方が面白い作品に仕上がっている。(取材・文 細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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