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第10回大阪アジアン映画祭グランプリ&観客賞は『藍色夏恋』監督の新作!

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グランプリを受賞した『コードネームは孫中山』イー・ツーイェン監督とキャスト陣
グランプリを受賞した『コードネームは孫中山』イー・ツーイェン監督とキャスト陣

 第10回大阪アジアン映画祭の受賞結果が15日、大阪・福島のABCホールで発表された。グランプリと観客賞を台湾映画『コードネームは孫中山』、来るべき才能賞と薬師真珠賞をセクシー女優・蒼井そらが出演したタイ映画『アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー』が受賞し、2作品が主要賞を分けあった。

 『コードネームは孫中山』は、学級費を払えない清貧学生たちが、学校の倉庫に眠っている孫中山(孫文)の銅像を盗み出し、売りさばいて一儲けをたくらむ青春コメディー。『藍色夏恋』(2003年日本公開)など青春映画に定評のあるイー・ツーイェン監督がメガホンを取り、街でスカウトした若者を起用して作り上げたみずみずしい作品だ。

 審査委員長を務めた香港のパン・ホーチョン監督は「少年たちのいたずらから事件が起こるが、そこには現代の台湾の生活や政情を映し出している。さらにイー監督は、細やかなセリフ回しと熟練の演出で、若手俳優の能力を巧みに引き出している」と評価した。

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 グランプリの副賞50万円と観客賞の副賞であるクリスタル製の盾を受け取ったイー監督は「思いがけない受賞でした。この賞をいただいたからにはもうちょっと頑張って映画を作り、また大阪に戻って来たい」とコメント。盛り上がる客席をバックに記念写真を撮影しながら、喜びを爆発させていた。

 一方、タイ映画『アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー』は、米国に移住した恋人を追ってタイ人男性が一念発起して英会話を習うことに。その美人英会話教師であり、恋人の友人でもある女性とまさかの恋に落ちるラブコメディーだ。審査委員長のパン監督は「コメディーが国際的に支持されるのは非常に難しいが、この映画は誇張や滑稽さをさけながら、異なる文化を持つ観客の笑いを獲得している。そこが賞賛に値する」と評した。

 ABC賞を受賞した中国映画『いつかまた』は朝日放送での放映が約束されているが、『コードネームは孫中山』も『アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー』も日本公開は未定だ。今回の受賞が弾みとなって、公開につながることを期待したい。(取材・文:中山治美)

受賞結果は以下の通り。
■グランプリ(最優秀作品賞)
イー・ツーイェン監督『コードネームは孫中山』(台湾)

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■来るべき才能賞(アジア映画の未来を担う才能であると評価した人に対して)
メート・タラートン監督『アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー』(タイ)

■スペシャル・メンション
シャーリーン・チョイ『セーラ』(ハーマン・ヤウ監督/香港)

■ABC賞(朝日放送が最も優れたエンターテインメント性を有すると評価した作品に対して)
ハン・ハン監督『いつかまた』(中国)

■薬師真珠賞(最も輝きを放っていた俳優に対して)
プリーチャヤー・ポンタナーニコン『アイ・ファイン、サンキュー、ラブ・ユー』(メート・タラートン監督/タイ)

■観客賞(新作の中から支持を最も集めた作品に対して)
イー・ツーイェン監督『コードネームは孫中山』(台湾)

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