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コリン・ファースがウディ・アレン監督作で演じた皮肉屋マジシャンとは?

コリン・ファースがウディ・アレン監督作で演じた皮肉屋マジシャンとは?
英国人マジシャン、スタンリーを演じたコリン・ファース - Kevin Winter / Getty Images

 映画『英国王のスピーチ』の演技派コリン・ファースが、ウディ・アレン監督の新作『マジック・イン・ムーンライト』について語った。

 1920年代の南フランスが舞台の本作は、魔法や超能力を信じない英国人マジシャン、スタンリー(コリン)が、大富豪の間でうわさの米国人占い師ソフィ(エマ・ストーン)の謎を暴くよう頼まれるが、彼女が発揮する驚異的な透視能力に脱帽し、いつしか惹(ひ)かれていくというストーリー。

 コリン演じるスタンリーは博識だが、皮肉屋でもあることについて「もし自分がその部屋で一番頭が良く物事を知っていたとしても、自分には何か気づいていないことがきっとあるはずだ。なぜなら完全確実という考えこそ、むしろ危険な立ち位置だからだ」と語り、さらにオスカー・ワイルドの言葉を引用し、「彼は『せりふを書くことが好き。なぜなら自分自身で議論もできるからだ』と言っている。もし自分の立場で世間に対してスタンリーのように何か言いたいことがあれば、待たずに言うべきだ。もっとも、そんなスタンリーの好まれない要素は、後におとしめられる設定に使われ、それが娯楽になっている」と明かした。

 エマとの共演について「僕が最も好きなシーンは、エマ演じるソフィとスタンリーが雨にぬれた後、温室で体を乾かしているシーンで、(ぬれながらの大変なシーンだったが)お互いが何か価値のあることをやり遂げた満足できるシーンになった。さらにソフィとスタンリーがドライブするロングショットのシーンでは、特に僕は演技らしい演技もせずに(自然で)居られたのは、エマが愉快に語りかけてくれたからだ」と答えた。

 スタンリーを演じる上での準備は「撮影前には、ユーモア小説のP・G・ウッドハウス作品を読み、当時(1920年代)の人々の会話を念頭に置いたが、今作ではそのような口調で話すことはなかった。アレン監督が素晴らしい形でその時代を捉えてくれて、僕は単にその脚本を読んで演じただけだ。スタンリーがマジシャンであるということを理解するよりも、ソフィの正体を暴くというアレン監督の意図を理解していなければ、(演じる上で)全く意味がなかった」とソフィとの関係に比重を置いたことを語った。

 映画では、皮肉屋スタンリーと、意に介さず彼をあしらうソフィとのやりとりに、これぞアレン監督の真骨頂と感じた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『マジック・イン・ムーンライト』は4月11日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国公開


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