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「本物を伝えること」三代目・銀座久兵衛の寿司職人が和食ドキュメンタリーに込めた思い

「本物を伝えること」三代目・銀座久兵衛の寿司職人が和食ドキュメンタリーに込めた思い
ドキュメンタリー映画『和食ドリーム』の初日舞台あいさつが行われ今田景久氏(左)と鈴木隆一氏が出席した

 アメリカでの和食の普及に尽力した人々の奮闘を描くドキュメンタリー映画『和食ドリーム』の初日舞台あいさつが11日に都内で行われ、本作にも出演している銀座久兵衛・三代目で寿司職人の今田景久氏と製作総指揮を務めた鈴木隆一氏が登壇。世界的和食ブームの中、日本屈指の名店を継承した今田氏は、「海外から来たお客様が『これが本物の寿司だ』と実感していただくことがわたしたちの使命」と真摯(しんし)に答えた。

 ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統的な食文化「和食」。本作は、その和食文化をアメリカに広めた貿易会社経営者・金井紀年氏の姿を追うドキュメンタリー。アメリカ人もにぎり寿司を食べるようになると50年前に確信し、新鮮な食材の流通経路構築などに尽力した彼の軌跡をたどるとともに、銀座久兵衛の今田氏、京都菊乃井の主人・村田吉弘氏、美濃吉本店竹茂楼の若主人・佐竹洋治氏など、一流の料理人たちによる、美しくも繊細な料理の数々に目を奪われながら、彼らの和食に対する信念、哲学、未来像にも迫る。

今田景久氏
「『これが本物の寿司だ』と実感していただくことがわたしたちの使命」と語った今田景久氏

 「本当は今ごろ、カウンターでランチの寿司をにぎっていなくてはいけないんですが……」と恥ずかしそうに舞台に立った今田氏。現在の世界的和食ブームについて聞かれると、「例えば、アメリカならアメリカで、その土地に根付いたものが背景にあるので、まずは寿司を食べるきっかけにしていただいて、いざ、日本に来て食べたときのコントラストになればと思います。『あ、これが本物の寿司なんだ!』と実感していただくことが大切」と寿司職人としてのプライドをのぞかせる。

 また、名店における「いい客、悪い客」について質問がおよぶと、答えにくそうな表情をみせながら、「にぎったものを新鮮なうちに、すぐに召し上がっていただくこと。それが唯一の願いですね」と謙虚にコメント。さらに、「この映画でも描かれていますが、わたしたちが料理に込めたさまざまな思いを、皆さんが食事をされるときにほんの少しだけ思い出していただけるとうれしいですね」と満面の笑顔で語った。(取材:坂田正樹)

映画『和食ドリーム』はテアトル新宿ほかで公開中、全国順次公開


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