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40年間の「サタデー・ナイト・ライブ」を扱ったドキュメンタリー作品とは?トライベッカ映画祭オープニング作品

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『ライブ・フロム・ニューヨーク!(原題)』について語ったバオ・グエン監督
『ライブ・フロム・ニューヨーク!(原題)』について語ったバオ・グエン監督

 現在開催中のトライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival 2015)のオープニング作品『ライブ・フロム・ニューヨーク!(原題)/ Live From New York!』について、バオ・グエン監督が語った。

 本作は、今年放送40周年を迎えた人気番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」を、かつてのレギュラー陣と製作スタッフのインタビュー、さらに当時の社会を風刺したスケッチコメディー映像や男女と人種の違いに触れたコメディー映像などを交錯させてつづったもの。

 製作経緯は「以前に短編でタッグを組んだ今作のプロデューサー、J・L・ポメロイと、もう一人のプロデューサー、トム・ブローカーが、これまのSNLを描いたドキュメンタリーとは異なるアプローチをしたドキュメンタリーを描きたいと持ち掛けてきた。SNLのファンとして育った僕は、『ノー』と答える理由がなかった」と答えた。今作は40年分の映像編集と新たなインタビュー撮影を含め、10か月で完成させたそうだ。

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 40年分の映像をどのように編集したのか、との質問に「プロデューサーのトムとJ・Lは、40年間のSNLが、どのようにアメリカ文化や社会に影響を与えてきたかをテーマに描こうと指定してきたため、僕の仕事も多少楽になった。なぜなら2008年に共和党の副大統領候補サラ・ペイリンの物まねをしたティナ・フェイの映像や元副大統領アル・ゴアの物まねをしたダレル・ハモンドの映像など、当時の社会で話題になっていた人物などを扱ったスケッチコメディーを集め、今では有名になった当時のレギュラー陣の映像をあえてあまり使わなかったからだ」と語った。最終的には約90分の映像にまとめている。

 現在の準レギュラーの黒人コメディアン、レスリー・ジョーンズのコメディーが、人種的な問題として世間を騒がせたことについて「彼女は同番組で『もし(黒人)奴隷の中でドラフト選考があったら、わたしはナンバーワンに選ばれるわ!』と語ったとき、当初、彼女は同番組の白人ファンから批判を受けると思っていたら、予想していなかったアフリカ系アメリカ人の多くから批判を受けた。でもその批判を、いかに人種を扱ったコメディーが人々の限界を超えたかという、今作のもう一つのテーマとして描くことになった」と明かした。

 映画は、同番組のコメディアンが、いかなるアプローチをして世間のコメディーに対する価値観を変えたかを余すところなく伝えている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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