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北野武監督が『龍三と七人の子分たち』を撮ったワケ

北野武監督が『龍三と七人の子分たち』を撮ったワケ
北野武監督と主演の藤竜也 - 写真:高野広美

 義理と人情を重んじる年老いた元ヤクザの親分がオレオレ詐欺にだまされ、七人の子分たちと逆襲に出る『龍三と七人の子分たち』の北野武監督と、主演の藤竜也が映画の舞台裏を語った。

 シリアスな『アウトレイジ』が2本続いた後で、コメディータッチの映画を製作しようと思った理由は何だったのだろうか? 「『仁義なき戦い』みたいに続けて撮るのも良くないと思って」と北野監督。「やりたい映画は他にいっぱいあるからね」

 長いキャリアを誇る藤だが、北野作品に出演するのは今回が初。北野監督と他の映画監督の違いについて「一番違うのは、北野監督がスーパースターだってことだよね。他にはいないでしょう」と笑顔で即答。「なおかつ実績にきちんとしたものがおありになるし。俳優なら誰だって『一体どんな演出をされるんだろう?』って興味があると思うし、演出されてみたいはず。主演に選ばれて、本当にびっくりしました」と北野監督と仕事ができた喜びを告白した。

 旧世代と新世代のヤクザの対照的な構図が明確で興味深い本作だが、北野監督からは意外な言葉が。「本当のことを言うとヤクザじゃなくてもよかったんだ。じいさんが高校か中学の同級生と集まって、せがれたちと大ゲンカするって話も最初にあった」のだという。「ただ、それだと敵がアバウトになっちゃう。昔の義理人情を重んじたヤクザと、義理も人情も何も考えていない今の詐欺師集団っていう、はっきりした敵対構造の方がストーリーの進行として面白いしね」と本作の内容に着地した経緯を説明した。

 どこかチャーミングで応援したくなる親分の龍三を、藤はどのようにつくり上げたのだろうか? 「映画の芯ですから。ずっと出ているわけですからね。空気がうっとうしいと感じられたくないと思いました。主役の気配はやはり他に影響しますから」。龍三は「単純なタイプの男でいいんだろうなと。昔ブイブイ言わせていた近所のおっさんを一生懸命演じようという感じでした」と役づくりを振り返った。(取材・文:小林真里)

映画『龍三と七人の子分たち』は全国公開中


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