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女優・杉咲花、回鍋肉の少女から演技派へ 笑顔に秘められた貪欲さ

女優・杉咲花、回鍋肉の少女から演技派へ 笑顔に秘められた貪欲さ
数々の映画やドラマで活躍する若手注目株・杉咲花

 来月6日公開の映画『トイレのピエタ』で末期がんの青年に惹(ひ)かれていく女子高生を体当たりで演じた杉咲花(17)。「Cook Do」のCMで回鍋肉をおいしそうに食べる少女から、数々の映画やドラマを経て、着実に演技派女優への階段を上り始めている杉咲が、その天真爛漫(らんまん)な笑顔に秘められた演じることへの真摯(しんし)な思いを語った。

 本作は、手塚治虫氏の病床日記を基に、『ピュ~ぴる』の松永大司が監督・脚本を手掛けた青春ラブストーリー。人気ロックバンド・RADWIMPSの野田洋次郎が演じる余命3か月を宣告された青年・宏と、心に傷を持つ勝ち気な女子高生・真衣(杉咲)との純愛を軸に、生きることの尊さを浮き彫りにしていく。野田と杉咲に加え、リリー・フランキー、大竹しのぶ、宮沢りえら豪華キャストが名を連ねる。

 オーディションを受けていく中でどうしても真衣を演じたくなったと語る杉咲だが、最初は散々な結果だったという。「初対面で監督から『そんな芝居なら俺でもできる、やる気がないなら帰れ!』と怒鳴られ、いきなり号泣です」と苦笑い。さらにリハーサルで、本作が俳優初挑戦となる野田のうそのない自然な演技を目の当たりにした杉咲は言葉を失い、追い打ちをかけるように松永監督から「花は違う。真衣じゃない」と指摘され、またしても悔し涙を流したという。

 「演技にうそがあると、すぐに見抜かれてしまう」と感じた杉咲は、怒鳴られて、追い込まれて一念発起。撮影中、気が付けば、いつも宏を捜し、いつも宏のそばにいたいと思うほど、真衣にとことんのめり込んでいったそう。「リハーサルの最後に監督から『花は真衣をつかんだね』と言われたときは本当にうれしかった」と笑みをこぼした。

 事務所の先輩・志田未来に憧れ、女優を目指したという杉咲は、演技に対してどこまでも貪欲。日経トレンディで「2015年の顔」に選出されているが、そのことに触れると「注目されることで、作品がより多くの方に届くことはうれしいです。でも、わたし自身は何も変わりません」ときっぱり。真衣を演じたことで多くのことを学んだといい、「監督から『演技をしているけれど演技じゃない。本気でやるんだ!』ということを求められて目が覚めた。これからはうそをつかない女優でありたいと心から思いました」と表情を引き締めた。(取材:坂田正樹)

映画『トイレのピエタ』は6月6日より新宿ピカデリーほか全国公開


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