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『攻殻機動隊』脚本家・冲方丁、ハリウッドリメイク企画に期待!

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天才SF作家にして、モデル並みの美貌を持つ冲方丁
天才SF作家にして、モデル並みの美貌を持つ冲方丁

 『攻殻機動隊ARISE』4部作のシリーズ構成・脚本を手掛けた作家・冲方丁が、引き続き脚本を手掛けた『攻殻機動隊 新劇場版』のテーマ、作家デビュー前に衝撃を受けたという『攻殻機動隊』の原作の魅力を振り返るとともに、ハリウッドリメイク企画について言及した。

【写真】ハリウッドリメイク企画でスカヨハが演じる草薙素子場面写真

 士郎正宗の原作漫画に出会ったのは、自身のデビュー前である10代のころだという冲方。「日本ではある時期、本の帯に“SF”とあるだけで売れないといわれた、SFにとって冬の時代があったんです。そんな中でこの原作は正真正銘のSFだった。アイデアの分厚さがすごい上に、見当外れでもなく願望でもなく、ちゃんと社会や世界と向き合って作られているSFだったんです。さらにアニメの『攻殻機動隊』が製作されることで、SFというジャンルに風穴を開けてくれた。僕たち作家のみならず、クリエイターは皆勇気をもらったんです」と明かした。

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 今回の新しい『攻殻機動隊 新劇場版』への参加は冲方にとって一つのチャレンジだった。『新劇場版』につながる、2013年から2014年にかけて劇場上映された『攻殻機動隊ARISE』4部作はエピソードごとに監督が変わり、それぞれがテーマを掲げているにもかかわらず「4部作を一貫する流れも作らなければならなかった」からだ。

 執筆の経緯については、「『新劇場版』の野村和也監督からは、主人公である素子と仲間たちの若さや情熱を描きたい、と言われて。また難しいオーダーが来たと思いましたね(笑)。結果的には、未熟な素子たちにはまだ社会に居場所がなく、社会もまた彼らの生かし方がわからないという宙ぶらりんの青春の状態から脱する物語ということで、『ROOKIES』みたいなテンションでもいいんじゃないかと」と意外なタイトルも飛び出した。さらに、「ネットの向こう側の膨大な情報であったり、何か事件が起きたときには裏があったりとか、世界が非常に複雑化している中で、自分たちの正義を青くさく貫いていく人たちを描こうと思いました」とキャラクターイメージの構築を振り返る。

 冲方いわく『攻殻機動隊』は「完成されたレシピ」とのこと。「サイボーグアクションとサイバーパンクを同時に表現する作品ってあまりないんですよ。そこに政治劇が絡み、なおかつ警察物の体裁で必ず事件解決、解明に導いていく。僕にとっては一つの教科書のような存在です」とあらためて自身にとっての『攻殻機動隊』の大きさをかみしめる。

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 その言葉を実証するかのように、ハリウッドでもスカーレット・ヨハンソンを主演にした実写版の製作も発表されたばかり。「どんな素子を演じるのか興味ありますね。機械っぽくやるのか、それとも逆に生身の人間っぽくやるのか。パーフェクトウーマンとして現れるのか、それともちょっと人間味があるかたちで現れるのか。すごく楽しみですね」と『攻殻機動隊』のいちファンとしての顔をのぞかせた。(取材・文:永野寿彦)

映画『攻殻機動隊 新劇場版』は6月20日全国公開

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